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WHO Library Cataloguing-in-Publication Data
Noncommunicable diseases country profiles 2011.

日本人の80%にあたる90万8700人が慢性的な非伝染性疾患(がんや糖尿病などのいわゆる生活習慣病)が原因で死亡しているということが、世界保健機関(WHO)の調査で発表されました。これは2010年9月19日から2日間に渡ってNYで行われた、「がんや糖尿病など非感染性疾患の予防と対策に関するハイレベル会合」に先駆け公表されたデータによるもの。

世界的に見ても、生活習慣病での死亡のパーセンテージは右肩上がりで、アメリカでは87%と日本よりも高い確率を示しており、先進国のみならず発展途上国にもその傾向が見られる、とのこと。

また、生活習慣病を予防するための「運動」についても興味深いデータが。なんと、日本人の15歳以上の約65%、つまり3人に2人は運動不足だと、結論づけられているのです。

WHOの運動不足の基準が厳しいんじゃないか、と思って世界各国の運動不足比率を見比べてみると、アメリカ43.2%、 中国 30.6%、フランス33.0%、ドイツ30.4%…。うーん、残念ながら日本人はかなりの運動不足、のようですよ。

それでは、どのくらい運動していれば運動不足、ではないのか。WHOが18歳~64歳の成人に対して推奨している運動量は下記の通りです。

【WHOが推奨する運動時間】

・中等度の有酸素運動を1週間のうちに150分(2時間半)
・強い有酸素運動と適度な有酸素運動を組み合わせた場合は1週間のうちに75分(1時間15分)
・10分以上継続して運動をすること

つまり、毎日運動することにすれば約20分。週5日運動するとして、約30分。週3回の運動なら約50分。更なる健康維持のためには、倍の時間運動することが推奨されているのですが、みなさんの現状はいかがでしょうか?

運動量が足りないと落ち込んだみなさん、ご安心あれ。ここでいう”中等度の運動”は、定期的なスポーツ、エクササイズのほかに、余暇時間の身体活動、ウォーキング、サイクリング、家事での身体運動も含まれているとのことですので、毎日の生活の中で「もう少しだけ体を動かすことを」意識すれば、達成できそうな気がします。

運動不足ではない「3人のうちの1人」を目指して。今日もコツコツ、動きましょう!

(文 佐藤美加)