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(文 村松亮 / 動画 TOTAL TIME 01:03 記事最下段

音楽とスポーツで世界をひとつに—— こんな合い言葉を掲げるほど、JAZZY SPORTにとって、スポーツは必要不可欠。日本有数のDJ、MC、ミュージシャンらを抱える、東京と盛岡を拠点に活動をおこなう音楽レーベルでありながら、山岳スポーツ全般からフットサルといった、さまざまなスポーツを盛り上げるための活動に力を注いでいます。

たとえば、日本発のスキーブランドVector Glideのデモツアーや、クライミング日本選手権や日本最大のボルダリング大会「The North Face Cup 2011」でのDJ。そして今週末には、ゲレンデの音楽フェスティバル「APPI JAZZY SPORT2011」を開催。

この特集の後編では「APPI JAZZY SPORT」のイベントレポートをお届けしますが、前編である今回はJAZZY SPORT代表のMASAYAさんに話を伺いました。いったいなぜ、音楽に負けないぐらいの情熱でスポーツに取り組んでいるのか、その真意とは?

“突き抜ける”きっかけとなった
フットサル世界大会adicup2006の功績

JAZZY SPORT立ち上げ当初から、スポーツの活動がいまほど活発だったわけではありません。針が振り切れたのは、2006年の「adicup」以降でした。これはアディダス主催のフットサルの世界大会で、ワールドカップ・ドイツ大会の開催前に、世界7都市(バルセロナ、ベルリン、ロンドン、ミラノ、ニューヨーク、パリ、東京)で予選がおこなわれたもの。僕らは元Jリーガーを有するチームに勝つことができて、日本代表になることができたんです。

そして、ドイツの世界大会でも準優勝できた。
「大会に出るからには世界大会で優勝してJAZZY SPORTの名を世界にとどろかせてやろう」
「JAZZY SPORTがスポーツにも本気で取り組んでいる姿勢をみせてやろう」かねてからスポーツのと関わりが中途半端なものだとかっこわるいな、とも思っていたので、そんな思いで参加したんです。

本気で取り組めば、結果がでます。実際に「adicup」で結果を出して、それをきっかけにJAZZY SPORTを知ってくれた人たちがたくさんいます。レコードショップをやっている人たちが、本気でスポーツに取り組んでいる。それを面白いってくれる人たちもたくさんいました。
最近では、スポーツをきっかけにJAZZY SPORTを知ってくれる人と、音楽をきっかけに知ってくれる人とのバランスがちょうどいい感じになってきたように思いますね。

はじめてしまえばそれが当たり前になる
一歩踏み出すかどうか

「なぜ、とことんやるのか」それは、スポーツをした方がいいって分かっているからですね。はじめてさえしまえば、全然やれてしまうし、もう当たり前になってしまう。むしろ、そこからが楽しくなります。onyourmarkを見ている多くの人なら、すでに分かってる感覚だと思いますけど、“そこ”に引き込んでさえあげれば、みんなできちゃう。だからこそ、なかなか一歩を踏み出せない人の背中を押すようなことは無意識にやっていますよ。

いろんなスポーツに
取り組むことでの“気づきと成長”

僕は、山岳スキーヤーと言われることが本望で、憧れです。そのうえで、自分を高めていくスポーツが複数ある。今日常的にやっているのは、ボルダリングとフットサル。ひとつのスポーツに集中して取り組めずに大人になってしまったというか、子どものときからテニスにバスケット、卓球やバレーボールもやったし、山岳スポーツはずっとやってきました。スペシャリストではないですけど、いろんなスポーツをやってきたからできあがった身体があって、それこそが武器になる。

たとえば、クライミングをやることで身体全体が鍛えられて、足の指先の神経までがきめ細やかになる。そのおかげで、フットサルでトゥー(つま先)キックが、バシっと蹴れるようになったり、山岳で深い雪を漕いでるときなんかは、超重い自転車を漕いでるような感覚で、そんな辛いときこそ、「これはクライミングの乗り込みにきっと効くはずだぞ」って、その一心で頑張れたりもします。

いろんなスポーツに共通点があるので、自分自身でつなげて楽しむというか、そこをイメージできることで視野が広がると思うんです。もうマラソンに至っては、すべてのスポーツにつながる素晴らしい競技ですしね。

50歳、60歳になったとき
トップアスリートの人たちに勝てればいい

何を目標に運動を続けているのか—— とにかく僕は運動をずっとやってきました。中学、高校で部活をやりつつも、それ以外の時間には、たとえば、部活の後には、ひたすら違う運動をやってました。それが自分にとっての当たり前だったし、ずっとその生活が今でも続いています。

血筋もあると思いますね。僕の母親が尋常じゃないんですよ。現在60歳を超えていますけど、今でも現役で、朝起きたら腹筋やっていますから。昔から夕飯をつくった後に週4ぐらいのペースで、ジムやテニス、エアロビに行ってた。それが普通だと思っていましたけど、大人になってみると、自分の母親がいかにすごかったかがよく分かりますよね。とにかくスポーツが中心にあった人なんです。

それと、僕は時間をかけて、50歳、60歳になったときに世界を相手に活躍していたトップアスリートの人たちに勝ちたいと思ってるんです(笑)。

一流アスリートになりかった、という思いが今でもどこかにあるからかもしれませんが、60歳を超えたときに彼らに勝てる自分。それはそれで、すごくかっこいいんじゃないかって思い始めたんですよ。だから、まだまだ続けていこう、って思ってるんですね。

特集の後編では、APPI JAZZY SPORT2011のレポートをはじめ、JAZZY SPORTとウインタースポーツの密接な関係について掘り下げていきます。乞うご期待!

(TOTAL TIME 01:03 |動画撮影 松田正臣・室伏努)

 

まだ間にあう!
APPI JAZZY SPORT “RELAY” 2012

開催日:2012年1月28日(土)
開場 17:30 / 開演 18:00
場所:安比高原スキー場 安比プラザ屋内特設フロア
チケット:前売り 5,000円(1DRINK) / 当日 6,000円(1DRINK)

JAZZY SPORT
「女性に優しいハードコア」をモットーに、ざまざまな空間をスペシャルなものに変えてしまう集団、JAZZYSPORT。DJ、MC、ミュージシャン、ダンサー、ウェブ&グラフィックデザイナー等をメンバーにかかえ、盛岡と東京にミュージックショップ、東京のプロダクション&アトリエを拠点にワールドワイドに活動中。