トロピカルな「ゴールドキウイ」は、ジューシーで濃厚な甘みがたまらない。糖度が高く、加熱しても色あせないので、美しい黄金色のジャムができる。この時期に出回るプラムとは相性抜群なので、一緒に煮るのも良い。
二十四節気の一つである“芒種”。この時期、梅の実が熟し黄色に色づき始めれば、梅雨入りはまもなく……と古来から人々は予期したそうだ。心身のコンディションも乱れがちになる芒種には、疲労回復効果のあるクエン酸が豊富な梅でリフレッシュしよう。
日本ではあまり広まっていない「赤すぐり」の旬は初夏。国内では長野県などの一部の地域でしか生産されていないので、店頭にはなかなか出回らない希少なフルーツだが、もし見つけられたら、シロップ漬けやジャムで爽やかな酸味を味わおう。
暖流にのって南海から日本付近に北上し、産卵して、秋に再び南下する回遊魚「飛魚(トビウオ)」の旬は6月〜8月頃。さっぱりとした味わいの飛魚は、ラーメンや鍋のスープなどによく使われる焼きあごだしの原料でもある。淡白でかろやかな旨みのある身はフライがおすすめ。
繁殖力旺盛な「スペアミント」、7月に花が咲くと成長を止めてしまうため、最盛期を迎えるのが今の時期。ミントたっぷりのモヒートやミントティーで、爽やかな香りを楽しんで、梅雨前のけだるさもリフレッシュ。
青梅が出回り始める5月下旬ごろから6月上旬のほんの短い期間、店頭で手に入るのが「小梅」である。店頭で見つけたら、家庭で小梅の塩漬けにトライしてみよう。梅は、疲労回復に効果的なクエン酸やリンゴ酸を含むうえに、食欲を増進させる働きもあるため、夏バテ対策にも。
国内で漁獲する量の半分以上を占める、日本海の夏の味覚「するめいか」。甘みがありながらもさっぱりとした後味が特徴。酒蒸しにすれば、お酒が進む一品に。シンプルな塩焼きそばもさっぱりおいしい。
栽培が難しく地域も限られるため、国内で生産される量が少ないので、旬の今こそささやかな贅沢として味わいたい「さくらんぼ」。白玉とシロップを和えて、風味を生かした見た目もキュートなデザートで楽しんでみては。
6月〜7月頃しか採れない実山椒と、春から初夏にかけて旬のちりめんじゃこ(イワシの稚魚)をかけ合わせた、まさにこの時期の出会いもの「ちりめん山椒」。ぜひ今季は自家製してみては。風味を堪能するためにも浅めに炊くのがおすすめ。
鹿児島料理に欠かせず、伊豆半島の西側でもよく食べられる青魚といえば、「きびなご」。今の時期から8月にかけて、入り江や岸の近くに産卵が始まる。しっかりとした味わいなので、あえて調理などをせず、シンプルに三枚卸しで。