日本でのレタスの旬は、平地が涼しくなってくる秋。新鮮なレタスの茎の切り口から出てくる液体は、ラクチュコピクリンと呼ばれる物質で、安眠作用があるとも言われている。
森の香りを堪能できる、まいたけには、免疫力を高めるという季節の変わり目には嬉しい作用が。数あるキノコの中で、もっとも揚げものに適している。
初冬を象徴する野菜といえば、ふっくらつややかなかぶ。皮も葉も味わい深いので、余さず味わおう。
「食べれば医者いらず」と言われている優秀な果物。皮の色が濃い紅玉は、10月の中旬頃からひと月ほどが旬。
冬の到来を感じさせるカリフラワーは、今が旬の「立冬」にふさわしい食材。とにかく万能な野菜である。
肌の乾燥を防ぎ、粘膜をいたわる成分を含む、秋の土用期間に食べておきたい食材のひとつ。とろろ蕎麦や、磯辺揚げでなめらかの粘りの強さを楽しみたい。
気温が下がり虫の活動も弱まる秋は、ルッコラの生育に最適。まだ葉が柔らかい今の時期は、梨や柿、苺などと和えたフルーツサラダ仕立てがおすすめ。
秋の土用の間は、旬の黄色い食べ物を食して胃をいたわる時期。江戸時代から親しまれてきたさつまいも、その活用法はスイーツだけにとどまらない。
なんとも言えない甘い香りを放つ花梨(かりん)。古来より喉に良いとされ、薬効成分を活かした加工に用いられてきた。
葉が黄色く染まる頃になると、イチョウの木(雌株のみ)の下で熟した実を拾い集めることができる。晩秋、いよいよ黄金色に輝く銀杏の充実した香りと、もちもちとした食感を存分に味わえる。