MTBライダーが、神社の石段を颯爽と駆け下りる!
そんなミスマッチな光景が多くの観客を沸かせたダウンヒル・レースが先頃行われました。
Red Bull Holy Rideはその名の通り、神聖なる神社にて開催されるMTBダウンヒル・レース。
第1回目の京都・岩清水八幡宮に引続き、第2回目となった今年は、
西日本一高い霊峰・石鎚山を神体山とする石鎚神社本社境内で開催されました。
今回エントリーしたのは、招聘選手としてレッドブルがサポートしている
フィリップ・ポルク選手を含む、12歳から56歳まで計95名のライダーたち。
ダウンヒル・レースは、ふつう、山の斜面で開催されますが、
このレースのために、神社の参道を利用して作られた全長約500mの特設コースには、
最大斜度33度、238段の石段が含まれ、
トップクラスの選手たちにとっても非常に難易度が高かったようです。
スタート直後からトップスピードに乗って石段を飛ぶように駆け下り、
幅の狭い参詣道を走る抜けるライダーたちに、2000人の観客たちからは大きな声援が送られ、
いつもの静寂な神社では決して見られない熱気に包まれました。
個人タイムアタックの予選上位者32人から4人対戦の一人勝ち抜き戦を行い、
2回戦は2ヒートから二人づつ、そして二人対決の準決勝、3位決定戦、
決勝戦と行われたこのレースを制したのは、本命のフィリップ・ポルク選手。
石の道で滑りやすく、傾斜の激しい石段を走り抜けるフィリップ選手は、
なんと時速53.52km/hという凄まじいスピード!
レース終了後、石鎚神社の禰宜(ねぎ)、曽我部英司氏は
「選手たちのひたむきさや一生懸命さが伝わり、とてもよかったです。
観戦している方も心から応援していて、皆さんの命が輝いているすばらしい時空間だったと思います」とコメントしました。
白熱したレースの模様はこちらをご覧ください。
(文 小矢島一江)