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名前:BORN TO RUN 走るために生まれた
著者:クリストファー・マクドゥーガール
訳者:近藤隆文
発行:日本放送出版協会(NHK出版)
発売日:2019年2月25日
ページ数:414ページ
価格:2,000円
関連のスポーツ:ランニング、トレイルランニング

onyourmarkユーザーの皆さんなら既に読了されている方も多いかと思いますが、それでもやはり2012年の初めにご紹介したいと思ったのが、この『BORN TO RUN 走るために生まれた』。
”走る”ということの本質をえぐり出し、読んだ後には必ず走り出したくなるこの本ですが、実はその面白さを伝えるのが難しいユニークな存在。
以前、この本の編集者であり、ご自身も裸足ランを実践されている松島倫明さんにお話を伺った際(スポーツとSNS『BORN TO RUN』編集者・松島倫明)には、面白さのポイントを3つに分けて解説して頂きました。

1)メキシコのタラウマラ族という民族を探しに行くアドベンチャー・ロードムービー的な面白さ。

2)人類最強のランナーと言われるその民族と、いま世界最強のウルトラ・ランナーと言われるスコット・ジュレックが一緒に走ったらどちらが速いのか、というスポーツ・ノンフィクション的な面白さ。

3)人間の身体はそもそも走ることに向いているのか、いないのか、という根源的な問いを様々な専門家に投げかけて、科学的発見を噛み砕いて物語に盛り込む、ポピュラー・サイエンス的な面白さ。

読み物としての面白さと、走るということを科学する面白さが複雑に絡み合い、読者はこれまでにない読書体験へと誘われます。

今まで気になっていながらも手に取るタイミングが無かったという方はお正月休みのこの機会に、
もう読んだよという方も、今年のランニング・ライフのモチベーションを上げる意味で読み返してみるのはいかがでしょうか。

(写真 鈴木泰之 / 文 mark編集部)