東京マラソンを目前に控え、ランニング業界では次々と新たなトピックが持ち上がっています。その中でも、本日プレスカンファレンスが行われたPUMAが送り出してきた新たなランニングシューズMOBIUM(モビアム)は、新鮮な驚きをもたらしてくれました。
このカンファレンスでまず行われたのは、PUMAの本格的なスポーツプロダクトであるパフォーマンスライン全体の説明。自然界の力を取り入れることによって潜在能力を引き出し、アスリート達に今まで以上のパフォーマンスを発揮させる”The Nature of Performance”というプラットフォームが今後、PUMA Football、PUMA Running、PUMA Training、PUMA Fitnessの各カテゴリーを束ね、共通のキーワードの下、革新的なプロダクトを生み出していくことになるそうです。
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グローバルのスタッフが東京に集結しカンファレンスが行われた
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PUMA パフォーマンスラインを束ねるキーワードは The Nature of Performance
足のかたちは常に変化している
その中でもonyourmarkが注目したのは、”アダプティブランニング™”という新コンセプトで開発されたシューズMOBIUM(モビアム)。足のかたちは着地から蹴り足動作、遊離期に至るまで常に変化し続けています。こうした常に変化し続ける足のかたちに呼応するように変化するシューズが”アダプティブランニング™”シューズであるようです。特に人間の足が3つの方向(縦、横、斜め)に動くことを考慮して、自然で効率的な走りに導くよう設計されています。解剖学に基づき、自然界から発想を得て作られたこのシューズは、デザインと開発に2年間を費やしたそうです。
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アダプティブランニング™を体現するシューズMOBIUM(モビアム)
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こうしたスケッチから開発が始まった
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デザイナーのレイモンド・ホラチェク氏は東京勤務
MOBIUM(モビアム)に搭載された新技術
その自然な足の運びを実現するための技術のひとつが、モビアムバンド。これは8の字の輪が、足底筋膜に働きかけるようにデザインされており、足の自然なバネの力を向上させます。
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足底筋膜をサポートするモビアムバンド
もうひとつがエクスパンションポッド。蹴り出し時に収縮し、着地時には伸張する、足の自然な動きに合わせて伸縮するポッドが搭載されていて、クッション性、安定性、柔軟性を動的にサポートしています。
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動的なクッショニングを実現するエクスパンションポッド
開発ストーリーの動画では、東京に暮らすデザイナーのホラチェク氏がこの街から受けたインスピレーションについても語っています。
カンファレンスで強調されたのは、これがこれまでのランニングシューズにはない新しいカテゴリーのシューズだということ。ベアフットランニングとの比較にまつわる質問も参加者から出ていましたが、担当者からは「これはミニマリストシューズではありません」と明確な答えが返ってきました。ミッドソール部の厚さは20mmと従来シューズと変わらず、材質も従来のものですが、自然な足の運び=ナチュラルランニングを、シューズの機能を削ぎ落とすのではなく、構造を変えることで実現しようとしている新しい基軸が見えてきました。
明日から始まる東京マラソンEXPOのPUMAブースでは、実際にこのMOBIUMを試し履きすることができるようです。足に呼応するシューズをこの機会に試してみて下さい。
(文 onyourmark編集部)