fbpx

(写真 村松賢一 / 文 田嶋章博)

 国内においてランニングが生活の一部として受け入れられているのは言わずもがな。では、お隣の韓国はどうだろうか? 先週末の2013年9月28日に実施されたランニングイベント「PUMA NIGHT RUN @SEOUL ZOO」を通して、今日の韓国ランニング事情について考察してみよう。

韓国では夜に走るランナーは
ほとんどいない?

 会場となったのは、豊かな森に囲まれた地に動物園と遊園地を併設するソウルグランドパーク。当日は雨がシトシトと降る悪天候にも関わらず、事前にエントリーした7,000人もの参加者が集結。夜7時半からスタートした7kmのランニングには、韓国の人気タレントやスポーツ選手も参加。夜の動物園+遊園地+森という非日常的な環境の中を7,000人が駆け抜けるさまはどこか幻想的であり、他ではちょっと味わえない体験として参加者の心に刻み込まれる一夜となりました。

 さて、ではどういった経緯からこのナイトランイベントが行われるに至ったのか。PUMA KOREAのリッチー・オー氏はこう話します。

「韓国では昼間にランニングをする人は多い割に、夜間に走る習慣があまり根づいていません。それは夜に安心して走れる場所が多くないというのが一因なんですね。一方で、仕事や学校が終わってから寝るまでの間にランニングをしたいという潜在的需要も確実にあります。そこで、正しい走り方をすれば夜間でも楽しく安全にランニングを楽しめるというのを、イベントをきっかけに広められたらと思ったのです」

 韓国において珍しいスタイルであるナイトラン。その目新しさもあって、オンラインにてチケットが販売開始されるやいなや、記念Tシャツと各種ランニンググッズが付いて30,000ウォン(約3,000円)という値頃さも手伝い、申し込みが殺到。たった「9分」で定員7,000人分のチケットが完売してしまったというのです。

夜の動物園+遊園地+森を
7,000人が駆け抜けた

 イベント当日の18時。特設ステージでMCによるスピーチや、チアリーディングチームによるパフォーマンスがスタート。ステージ前に続々と人が集まり出します。18時半頃になると、会場の中を完全に人が埋め尽くし、身動きの取りづらい状態に。そこへ、今度はミニステージの方に今回のナイトランに参加する韓国のモデルやタレント、歌手、サッカー選手らが登壇して紹介を受けると、会場のボルテージはさらにヒートアップ。大音量のダンスミュージックを伴ったステージパフォーマンスに、各ブースの大行列、タレントを囲む人の山…。そこには、単なるナイトランとしてではなく、イベント全体をあたかも「フェス」のように楽しむ参加者たちの姿がありました。その多くは20代を中心とした若い世代で、男性より女性のほうがやや多い印象。

 19時半。遂にナイトランがスタート! 7kmのコースはいくつかのゾーンに区切られます。30分ほど走ったところでは、様々な仕掛けが施された“グローコース”に差し掛かります。木々が色とりどりにライトアップされていたり、猛獣の鳴き声やどこかの民族音楽が流れてきたりと、ここが最もアトラクション色が強かったゾーン。そして、5km経過の看板が見えて残り2kmとなった辺りからは、“チアリングコース”。給水ポイントがあったり、特製の発光コスチュームを来た応援隊が励ましの声を送ってくれたりと、ここで完走に向けて背中をもうひと押しされます。大きな橋を渡り遊園地のきらびやかなアトラクションが視界に入ってきたら、もう残りは数100m。特設DJブースから流れるダンスミュージックが響く最後の直線を抜けると、ついにゴール!

「前はジムで走っていた人が、今は外を走っている」
現地の若者に聞くランニングブームへの予感

 どうやら韓国でも近年、ランニング人口が目に見えて増えているといいます。美容への関心が高い韓国というお国柄、ランニングをする人の6割は女性という統計もあるそうですが、そんな韓国のランニング事情について、現地の若者男女、チョルウン(男性・22歳・体育大学生)とスギョン(女性・24歳・保育士)の2人に話を訊きました。

チョルウン(男性)「ランニングというと、以前はスポーツセンターやジムでマシーンを使って走る人が多かったのですが、最近は実際に屋外で走る人の方が多いです。私も週に3回は家の近所を走っています」

スギョン(女性)「私も少し前までスポーツジムで運動することが多かったのですが、最近になって公園を走るようになりました。公園に行くと、自分のように走っている人たちをたくさん見かけます。今回のイベントにも、私の友達の何人かが参加しています」

 そもそもアウトドアを走ることですら、最近ようやく広まりつつあるスタイルのよう。さらに話を聞いていくと、平日となると40代くらいの女性が走るのをよく見かけ、週末には学生や20代の若者が多いという感覚値もあるそうです。さらに、大学や会社では生活スポーツが推奨されているようで、運動することが一般的になってきているようなのです。また、最近は公共の事業として、道沿いに木が植えられたり、公園内の整備が充実してきているのだそうです。チョルウン(男性・22歳・体育大学生)とスギョン(女性・24歳・保育士)の話では、走りやすい場所が増えてきているのも一因なのだと言います。どちらにしろ、韓国でも着実にランニングブームの波が押し寄せてきているようでした。

スギョン(女性)「あとはやっぱり、韓国では美容やダイエットに気を使う人がとても多いからだと思います。ランニングはお金をかけずにできるのが大きいですね」

プーマランニングの2013年秋冬コレクションより
「ナイトラン」をテーマにしたアイテムが登場!

 夜間のランニングを安全に行えるようアッパーやソール部分に畜光素材を搭載したランニングシューズや再帰反射素材が織りこまれたテキスタイルを使用したランニングジャケット。このジャケットの格子柄、ロゴ、ジッパーにはしっかりと光を反射する機能がほどこされ、防風加工により体温を快適に保ち、脇にはメッシュ、背中はベンチレーションが施され通気性も備わっています。

 さらに、ランニングアクセサリーが2種。バックパックには蓄光素材や再帰反射素材が使用され、ウォーターパックが吊るせる仕様に。ジッパーを閉めたままストローをショルダー部分から通せるようになっており、走行中邪魔にならないようにショルダーストラップにストローをとめるホルダーもついています。そして、携帯を身につけてのランニングに役立つアームポケットは伸縮性のあるバンドでしっかりと腕にはまり、タッチスクリーン対応ポケットで入れたままスマートフォンの操作が可能。ロゴ、ベルトループとポケットのふち周りが蓄光素材が使用されています。

■ランニングシューズ
モビアム エリート グロー ウィメンズ
商品番号:186911
価格:¥13,125(税込)
カラー:04 ライム パンチ
01 フロー ピーチ
02 ハワイアン オーシャン
サイズ:22.5〜25.5cm

■アパレル
ナイトキャット グロー ジャケット
商品番号:511432
価格:¥10,500(税込)
カラー:02 ブラック/ライム パンチ
サイズ:S・M・L・XL・XXL(アジアサイズ)

ナイトキャット グロー ジャケット ウィメンズ
商品番号:511428
価格:¥10,500(税込)
カラー:01 ブラック/フロー ピーチ
サイズ:S・M・L(アジアサイズ)

■アクセサリー
PR プログレッシブ バックパック グロー
商品番号:072108
価格:¥7,140(税込)
カラー:01 ブラック/ライム パンチ
02 ブラック/フロー ピーチ
サイズ:W24×H48×D13cm(13.5L) 

PUMA RUNNING