自転車のことを指す言葉はご存知のとおり様々だと思うのですが、この競技自転車はムカシからこう呼ばれることもあります。
それは〝ロードレーサー〟。
こういう呼び方をするのはムカシ気質のロード乗りに多い気がするのは、わたしの修行先の会長も自転車のことをそう言って呼んでいたからでしょうか。
一般的には〝ロードバイク〟と呼ばれることが多いと認識しているのですが、〝ロードレーサー〟と呼んでいる層も間違いなく居ます。
さて、このロードレーサーという呼び名。
しばらく考えていました。
何か意味があるに違いないと思っていたのです。
そうして考えているうちに、この呼び方に込められたひとつの深い意味に気付きました。
あくまで予想ですが、悪い解釈ではないと思います。
それはなにかと言うと。
ロードレーサーという呼び名。
自転車を指すだけでは留まらず、それに乗るヒトも指すのです。
自転車だけでも、ロードレーサー。
それに乗るヒトだけでも、ロードレーサー。
自転車はヒトがライダーでもあり、エンジンの役目も担います。
ロードレーサーはヒトが乗ることではじめて完成されるのです。
レーサーと言うからには、レース用に組み上げられた自転車や、競技志向のヒトに向けてはとくにそうやって呼んであげたほうがよろしいのでしょう。
そうでない場合は、ロードバイクが似合うのかもしれません。
けっして、〝チャリ〟なんて言てあげないでくださいね。
これからはロードレーサーでヨロシク。
それではまた来年もお会いしましょう。