先日来から、自転車を構成する部品の種類の多い少ないについて揉めていますが。
最も種類が多いのではないかというのが、バーテープにフレーム。
それでは、逆に最も種類が少ないモノはなにか?
これはコンポーネントですね。
言うなれば自転車の神経の部分、ブレーキや変速などの操作系のパーツになるわけですが。
これは選ぶとなると現行でも3つのブランドしかございません。
大昔まで歴史のページをさかのぼると、こういった自転車の操作系のパーツは各メーカーが分業で成り立っていました。
ブレーキならばブレーキメーカーがあり。
変速機ならば、変速機メーカーがありました。
それがいつの時代からか吸収合併に廃業と起業を繰り返しまして、今の3つに落ち着いています。
いちばん古い会社でイタリアのカンパニョーロ。
次に日本のシマノで、最近の新興勢力はスラムでアメリカでございます。
さて、この3社しかございませんので。
自転車を完成させようと思ったら、この3社のいずれからしかお選び頂く事ができません。
その選択範囲たるや、なんと狭きことでしょうか!!
それに文句をなにひとつ言わず従順なまでに粛々と選択しているサイクリストたちは良い子の鑑と言えるのか。
とはいえ、自転車を完成させなければ、その先の楽しみもないのですから文句を言っている場合ではないのです。
たった3社しか存在しないのに不満がないのは、それでも十分に満足なモノが揃っているということなのかもしれません。
自転車のコンポーネントは各メーカーの技術の粋を集めたもの。
この分野に参入してくる会社は今までも何度となくございましたが、やはり難しいのでしょう。
どれも中途半端に終わってはお仕舞いになることがほとんど。
そんな自転車のなかでもハイテクな部分であるコンポーネント。
時代のリーダーは何と申しましてもシマノでしょう。
電気の動力で変速する変速機をはじめ、正確さとストレスフリーに関しては右に出るメーカーがありません。
現代コンポーネントの基礎を作り、シマノが動けば他が動くという状況。
シマノが生み出すパーツの如何で、規格までもが変わってしまうというまさにキングオブコンポーネント!
そんなシマノのパーツですが、今のところわたしは使うことがありません。
今はカンパニョーロ。
これからはスラムでやっていこうと思うのです。
シマノが性能で優れているのは明白なのに。
なぜ?使わないのか?
それはここに書かせていただくにはあまりに長い。
長い長い個人闘争の歴史があるかのです。
それくらいに自転車における深刻なパーツ選びがコンポーネント選びと言えるのでしょう。
そこにリスペクトがある。