ますます拡大し、多様化するランニングギアシーンにおいて、「人間本来の足の力を引き出す」というシンプルかつ新たなミッションを、ランナーに与えてくれたシューズのひとつ、ナイキ フリーの新モデルが、昨年のアップデートから1年を経て、ついに新登場です。
発表されたのは、アッパーにフライニットを搭載した『ナイキフリー 3.0 フライニット』、『ナイキ フリー 4.0 フライニット』と、アッパーの一部にフライニット素材を採用した『ナイキ フリー 5.0』のランニングシューズ3モデル。さらに、ジムワークアウトに最適なトレーニングシューズ『ナイキ フリー トレーナー 5.0』、『ナイキ フライニット フリー 5.0 TR FIT』も新たにラインナップされました。
今回のアップデートでは、「何かを加える」のではなく、素材の重なりや縫い目を省略するという原則に焦点を置き、最大限削ぎ落とされたデザインへと見直されました。さらなる究極のナチュラルモーションを実現したという新たなナイキ フリー。お披露目会が、先日、期間限定のトレーニングスタジオ『NIKE WOMEN’S STUDIO』で行われ、onyourmark編集部も参加してきました。元陸上選手の為末大さんや、スキージャンプの高梨沙羅選手などのゲストを迎えたトークセッション、ランニングセッション、トレーニングセッションの模様をレポートします。
靴は今や”足を守るもの”ではなく”足を鍛える”ものに変化してきている(為末大さん)
発表会のモデレーターを務めたのは、ナイキ フリーレジェンドとも呼ばれる為末大さん。ゲストの女性アスリート3名に、それぞれのパフォーマンスにおいて重要な、足の機能について質問を投げかけていました。ちなみに、長年、ナイキ フリーを愛用している為末さんは、「靴は今や“足を守るもの”ではなく、”足を鍛える”ものに変化してきている」と話しました。
高梨さんは、ジャンプをするときの踏み込みはどこに力を入れているんですか?(為末さん)
ーー全体で踏み込むイメージです。テイクオフした後は、足首をつっているので、今度は裏のほうの違う筋肉を使います。でも、やっぱり足だけではなく自分の身体を支えられるだけの体幹が重要です。(高梨さん)
そんな高梨さんにとってナイキ フリーは、履くことで、体幹が鍛えられるだけでなく、普段使わない筋肉にアプローチをかけてくれるため、トレーニング効果も高いそう。「履き初めは内股あたりが筋肉痛になった」と話していました。一方、福内さんへは、陸上競技者ならではの質問。
僕が調子が良いと思うときは、「自分の身長が高くなった感覚」がありました。そういうことありますか?(為末さん)
ーーわかります! 身体の真下に着地ができていて、地面からの反発をしっかりもらえるときが私も調子が良いと感じます。腰の真下に重心を落として、かかとでもなくつま先でもない中足部で着地することで、地面からの反発を最大限にもらうことを意識しています。(福内さん)
そんな福内さん、理想の走りを実現するには”リラックスをすること”が鍵となるようで、「余分な力を使う必要がない」ナイキ フリーをジョギングの際に使用しているとのこと。さらに、ダンサーのKOHARUさんへは、トリッキーな動きで魅せる技術が要されるダンスのパフォーマンス中の意識について聞いていました。
KOHARUさんは、パフォーマンス中の意識は、動かすべき身体の部位に注いでいるんですか?(為末さん)
ーーパフォーマンス中に、身体のどこかに意識を注いでいるということはありません。ただ音を感じて、その音をどう表現するかに集中しています。でも、トレーニング不足だったりすると、「疲れたな」とか、逆に身体の動きに気を取られる。そうならないよう、日々のトレーニングで身体の体幹や持久力を鍛えることが大事です。(KOHARUさん)
まったく異なるフィールドで活躍する3名の女性アスリートと為末さんのトークセッション。それぞれにとっての良いパフォーマンス。それを実現するための力の引き出し方は三者三様でしたが、身体の重心を支える“体幹”はそれぞれにとって大事なキーワードのようですね。
NIKE WOMENS STUDIOにて、新モデルをトライアル!
そして、トークセッションの後は、代々木公園でのランニングセッション、NIKE WOMEN’S STUDIOでのトレーニングセッションが行われました。「自然な動き」を追求したデザインにより、足にかかる不要なストレスをさらに軽減する一方で、自分の力で地面を踏み込むという自然な動きを実感させてくれるテクノロジーを、ランニング&トレーニングの実践で感じることができました。
まずは、ナイキ フリー フライニット 3.0を履いてのランニング。代々木公園を1周した後、為末さんによるトレーニング方法を実践。10mの距離を踵やつま先を意識して歩く方法や、上半身をリラックスしながらスキップで前進、左右斜めにステップをしながら前進など、足から腰にかけて下半身全体を使った方法を伝授して頂きました。
ランニングで身体が温まったところで、お次は、3月にオープンした『NIKE WOMEN’S STUDIO』にて、『ナイキ フライニット フリー 5.0 TR FIT』を履いてのトレーニングセッションです。美しくしなやかなボディ作りに定評のあるパーソナルトレーナー、横手貞一郎さんによる約30分間のトレーニング。全身を使ったバランス系の動きなど、横手さん独自のメソッドにより、短時間でも普段使ってない筋肉たちが悲鳴をあげました。特にハムストリング!
【NIKE WOMENS STUDIO Information】
NIKE+ TRAINING CLUBやNIKE+ RUN CLUBなどのプログラムのほか、NIKE WOMEN’S STUDIO特別プログラムも用意。 NIKEトレーナーのサポートはもちろん、NIKEアスリートや特別ゲストの参加にも注目。(女性限定 無料)
※各プログラムは開催日の2週間前から予約できます。
NIKE WOMENS STUDIO
少ないことが、より豊かである5つの理由
改良によって、360度の自然な動きをさらに追求したナイキ フリー。さまざまな機能を寄せ集めて作ったのではなく、一つ一つの性質が連動することで、デザイン、素材、生産プロセスに至るまでの「エコシステム」が、それを実現しています。削ぎ落とされたことで、より豊かな足をつくる5つの特徴をご紹介します。
1.自然に屈曲するソール
2.ソックスのようなアッパー
3. 羽根のように軽いデザイン
4. かかとの形に馴染むサポート
5. 廃棄物の削減
多様な動きに対応するナイキ フリーのトレーニングシューズ
そんなナイキ フリーのテクノロジーは、ランニングシューズのみならず、ジムワークアウトに最適なトレーニングシューズにも採用されています。今回は、女性用の『ウィメンズ ナイキ フリー 5.0 TR FIT 5 フライニット』と、男性用の『ナイキ フリー トレーナー 5.0』がそれぞれ新たに発表されました。ジムワークアウトコレクションの一部に含まれるこのシリーズは、NTC(ナイキトレーニングクラブ)、カーディオ、ストレングス(筋力)、コア(体幹)のトレーニング向けにデザインされており、ファンクショナルトレーニングにも最適です。
さっそく筆者は、今回の発表会で行われたNIKE WOMEN’S STUDIOでのトレーニングで『ウィメンズ ナイキ フリー 5.0 TR FIT 5 フライニット』を体験してきました。ダイナミックな動きにもフィットするサポート性、安定性と、足裏の自然な動きを促す柔軟性を兼ね備えて、「裸足感覚」の動きを実現。足本来の機能を意識させてくれる新感覚な履き心地でした。メンズとウィメンズ、それぞれの主な特徴は下記の通り。
[ナイキ フリー トレーナー 5.0]
[ウィメンズ ナイキ フリー 5.0 TR FIT 5 フライニット]
ナイキ フリーはNIKE.COM と取扱店舗で発売中。ナイキ フリー 4.0 フライニットとナイキ フリー 5.0 はNIKEiD でカスタムオーダーが可能です。先述した為末さんの言葉にあるように、足を守るためではなく“足を鍛える”ためのシューズ、ナイキ フリーで進化する自分の足を感じてみてください。