“セレクトショップ御三家”の一つと称されるBEAMSの創業時の屋号は、「アメリカンライフスタイルショップ ビームス」。服だけでなく、さまざまなライフスタイルやカルチャーを伝えていくアイデンティティを脈々ともっており、今でも同社には、野球部やゴルフ部といったスポーツコミュニティが多数存在しています。今回、登場していただく牧野英明さんが所属するのは、ランニングクラブの「ビームスランクラブ」。競技ではなく、ライフスタイルとしてのランニングを楽しむ牧野さんが走る理由とは?
(写真 古谷勝 / 文 onyourmark)
そもそも牧野さんがランニングと向かい合うことになったのは、今から約10年前に開催された「東京マラソン 2008」。現在では10倍超えの当選確率を持つ人気レースも、第2回目の開催ということもあって抽選は現在と比べると比較的当選確率の高い約5倍程度でした。体力づくりが目的で応募し、見事当選。大会に向けて最高10kmくらいまでの練習はしなかったそうですが、当日は「意外と走れてしまったんです」と、初マラソンながら4時間ちょっとのタイムで完走しました。
「意外に走れてしまったことでランニングに対するハードルが下がって(笑)。それ以降、年に1〜2回は日常的に走ることになりました。社内でも走りたいというメンバーが1人、2人とでてきて気がつけば『ビームス走ろう会(前身のサークル)』を設立。初代会長として、チームTシャツを作ったり、総勢10名で青梅マラソンに出場したり、ランライフを公私ともに楽しむようになっていったんです」
牧野さんのギヤが上がったのは、約3年前にファッションWEBマガジン『Houyhnhnm』が立ち上げた「フイナム ランニング クラブ♡」に参加したことでした。これまでは社内のランクラブの中だけで過ごしていましたが、肩書きや業界の枠を超えて、フルマラソンのベストタイムを共通言語として語り合っている姿に、「アパレルだけ一丁前だった(笑)」自分自身もタイムを追い求めていきたいと思うようになったといいます。
「2015年4月のハーフマラソンで90分切りを果たしたことで、スイッチがさらに入るようになりました。スピードとスタイルを求めるランクルー『RED RUN CLUB TOKYO』の練習にも行くようになったことで練習量は増加し、瞬く間にタイムは向上。ベストタイムはフルではサブ3目前、ハーフでは80分切りで走れるようになりました」
現在は最低週5回でランニングをするだけでなく、自宅まで20kmの帰宅ランも実施。月間走行距離は300kmを超えることもあり、仕事でもランニングでもシームレスに着用できるウエアを選ぶようになるなど、ランニングが中心にある日常が牧野さんのライフスタイルとして定着していきます。
「ランニングは体一つと、ちょっとした道具があれば走れる。極端なことを言うと、専用のウエアやハイテクスニーカーでなくても、走る気持ちがあれば外へ飛び出していけます。玄関を出れば、そこはもうコースのスタート地点になっていること、そしてそこから自由にどこへでも走っていけること、それが本当に楽しいんです。今後はウルトラマラソンやトレイルランニングなど、違うフィールドでのランニングも楽しんでいきたいですね」
【名前】牧野英明 HIDEAKI MAKINO
【生年月日】1980年11月22日
【職業or所属】BEAMS Eコマース EC課 兼 BEAMS & WINDS STATION ランニングセクションリーダー
【やっているスポーツ】ランニング
【Instagram】@makinohideaki
お気に入りアイテム
BEAMSオリジナル<SSZ>のセットアップ
「帰宅ラン用の友です。普段着としても着用できるのはもちろん、吸湿速乾なのでランニングでも着れてしまうのがいいですね。多機能ポケット付きなので、手ブラ帰宅ランに最適です」