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アスリートのためのソーシャルネットワークサービスSTRAVAの最新機能として、iOSとAndroid版のモバイルアプリで使用できる『フィットネス』『主観的運動強度』が加わりました。それぞれどのように我々のアクティビティを支えてくれるのでしょうか?
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時間の経過に沿った運動量の蓄積を数値化する分析ツール『フィットネス』

『フィットネス』では日々のフィットネススコアはグラフで表示され、さらには1ヶ月、3ヶ月、半年、1年、2年の期間にわたってフィットネスの傾向を確認することができるというものです。

個々のアクティビティの強度を示す相対的エフォートをもとに、時間の経過とともに自分のパフォーマンスがどのように推移しているのかが表示されます。

※相対的エフォートとは心拍計やパワーメーター、または今回ご紹介する新機能『主観的運動強度』のデータから、アクティビティごとの運動強度を算出したもの。

主観的運動強度(RPE スケール)とは?

一方の『主観的運動強度』。そもそも主観的運動強度とはどのようなことを指すのでしょうか?

主観的運動強度(RPEスケール)とは、運動時に感じている主観的な負荷(きつい、楽、かなり楽など)を数字で表したもの。初心者の場合、まずはこの指標をもとに自分に合ったペースを探る。RPEスケールを用いる場合は、ランニングの直後ではなく走り終わって30分ほどしてから、その日の体調や身体の感覚を振り返って運動強度を判断する。年齢などにより個人差はあるものの、RPEスケールは数字を10倍するとほぼ心拍数になるよう設定されており、心拍数と併用することでより適切な運動強度を設定することができる。ただし、目標とする心拍数の範囲内で走っていたとしても負荷を大きく感じたり、逆に楽に感じたりというケースも生じる。心拍数とRPEスケールのレベルがうまくリンクしない場合は、RPEスケールを優先して運動強度を調節しよう。

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※テキストとイラストはmark12号P63からの抜粋。

今回、STRAVAに追加された新機能においては、ランニング、ライド、水泳やその他のアクティビティで感じた運動強度を10段階評価で手入力。

一定期間の運動を記録する際に、心拍の代わりに用いることができる信頼性の高い指標となり、今後はデバイスや心拍計の有無にかかわらず、運動強度とフィットネススコアを記録できるようになっています。

エンデュランスコーチで科学者でもあるMegan Roche医師に訊く新機能の効用

自身も全米優勝を複数回果たしているウルトラランナーで『The Happy Runner』 の共著者でもあるMegan Roche医師は今回の新機能について、以下のように述べています。

「これら2つの機能は、アスリートが自分の運動を記録して、長期にわたるパターンから自身の進歩を知るためにとても良い方法です。マラソンで自己ベストを出そうとトレーニングしているアスリートでも、健康維持のために週に数回だけランニングやライドをしたい人でも、『フィットネス』と『主観的運動強度』は外に出かけるモチベーションを与えてくれるでしょう。また、オーバートレーニングしてしまったアスリートをコーチングした経験もあります。どのケースも徐々に進行し、本人が気づいたときには、もうその深みにはまってしまっているのです。フィットネスと相対的エフォートをあわせて使うことで、アスリートが過剰なトレーニングに早い段階で気づく手助けになるでしょう。」

つまり、過去数週間と比較して相対的エフォートの平均以上で、フィットネスの傾向が短期間で右肩上がりの場合は、休息を取ったほうが良いことに気づくなど、これまで以上にアクティビティの質を高めることができそうです。

Strava公式サイトhttp://strava.com/

『フィットネス』は、相対的エフォートと同様にStrava Summitにて提供している機能。トレーニング、アナリシス、セーフティパックに含まれるその他の充実したツールとあわせて、年間6,300円で利用可能です。

STRAVAについても紹介した、「mark12 “WHOLE RUNNING CATALOG ランニングのすべて”」は絶賛発売中!

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