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犬ぞりのエキスパートでなくても北極圏を旅することができる

ノルウェーをスタートし、スウェーデンの北極圏を300kmに渡って犬ぞりで横断するこのイベント(レースではない)、1990年代に創業者のオッケ・ノルディンがキース・フェルバーグという犬ぞりのエキスパートに出会ったことが始まりだった。

キースは世界有数の犬ぞり難関レース、Iditarod(アラスカの厳しい大地を駆け抜ける犬ぞりレース)にも参加、それにインスパイアされた創業者のオッケは、スウェーデンでも同じようなイベントができないかと考えた。それもキースのようなエキスパートではなく、ごく一般の人たちのために。そして数年後の1997年、ついに第一回目となる「フェールラーベン・ポーラー」がスカンジナビアの北極圏で開催された。

イベントは大成功。とりわけ初めて参加する人たちの精神がイベントを成功に導いたという。エキスパートからのアドバイスを受けながら、彼らは根気と喜びを持ち続け、誰もがこの挑戦に挑むことができるということを証明した。

また北スカンジナビアの冬に耐えうるような製品を作っている「フェールラーベン」にとっては、ウエアやテントなどの製品をテストできる貴重な機会ともなっている。

Photo form FJALL RAVEN 公式サイト

参加者は投票によって決まる

その後長期に渡って、参加者たちはマイナス30度の世界や、日差しの強い雪景色、そしてその美しさを体感してきた。「フェールラーベン・ポーラー」は、ほんの一握りの幸運な人にとって、一生に一度の自分の限界を試す機会だ。だから参加希望者も多い、その応募条件はというと

18歳以上、英語でのコミュニケーションができる人なら誰でも。過去の犬ぞりの経験は問わない。

選考方法は、以下のようにユニークなものだ。
1、世界の各エリアごとに、一番多くの一般投票を獲得した人。
2、フェールラーベンの審査員が世界の各エリアからさらにもう一人ずつ選ぶ。

日本人からも参加希望の手が上がった

この過酷なイベントに日本からも手が上がっている。上村幸平さんは「世界中の国家を歌える」という特技をもつ21歳の学生。12月2日の時点で282票を獲得している。そして、日本人で1246票を獲得し現在トップに立っているのが、onyourmarkではお馴染みのトレイルランニングショップ「Run boys! Run girls!」で“ケロズ”の愛称で親しまれていた吉村静さん。現在はカナダの永住権を獲得し、裸で走るランニングレースや、嫁担ぎレースなどのユニークなスポーツにもチャレンジ。今度はもっとシビアな環境の中での冒険に挑戦してみたいと、このイベントに応募したそう。

『小さな頃から北の寒い世界にずっと興味があって、純粋に北極圏に行ってみたいという気持ちがあります。さらにもう一つ、「静」という自分の名前の通り、静かな世界に行ってみたいという気持ち。犬と一緒にその世界を旅する中で自分がどんなことを感じ、見ることができるのかにとても興味があります』と意気込みを語った。

彼らが参加資格を得るためには、アジア地域で一位を獲得する必要がある。投票は12月12日まで。12月3日時点で上村さんは12位、吉村さんは7位。しかし、トップに追いつけない得票差ではない。日本からの参加希望者をぜひ応援して欲しい。

投票方法:
以下のリンクの「VOTE(投票する)」をクリックし、「Voted(投票しました)」になれば完了。
https://polar.fjallraven.com/contestant/?id=7333&backpage=1&order=popular&region=7

Facebookのアカウントがないと投票できず、投票する際はログインを求められます。投票は12月12日までで、一人の応募者に対して1回のみ投票することが可能。