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トレイルレースに向けて、6週間メニューを始動!

アスファルトの照り返しがこたえるこの季節は、木々の呼吸を感じながら涼しい山を駆け抜けるトレイルランニングに挑戦してみるのはいかがでしょうか。
ちょうど1年前、8月1日のサイト立ち上げ時から練習を開始したOYM running club(OYMRC)ですが、目標にしていたフルマラソンを無事走りきり、少しの間ご無沙汰していました。
もっともその間にも、マイペースに練習を重ねるメンバーや、STYに挑戦して82kmを走りきる猛者など、それぞれの形でランは楽しんでいたようです。
そして今回、新たな目標として8月26日(日)に行われるトレイルレース、おんたけスカイレースに照準を合わせ、6週間の練習メニューに取り組むことになりました。

本来でしたら、レースの約3ヶ月前からトレーニングを開始して、トレーニングの量や質、走るコースなどを変化させながら段階的にトレーニングをしていくのがベストですが、今回のメニューは、トレイル未経験者でも6週間という限られた時間の中でレースに対応できるよう、ぎゅっと内容を凝縮したものになっています。
レース本番までは、初心者トレイルランナーの小矢島がレポートをお届けします。3ヶ月のトレーニングで名古屋ウィメンズマラソンを完走した後、燃え尽き症候群的にぱたりとランから遠ざかっていたわたしが、たった6週間で標高3,067m、走行距離37kmのおんたけスカイレースを完走することができるのでしょうか?!
これからトレイルを始めようと思っている方も、ぜひ一緒に練習メニューを楽しんでみてください。

登りは走らなくてもOK ?!

さかのぼること2週間前、みんなも走るならわたしもーって、小学生みたいなノリでレースにエントリーしてしまったわたしは、ガクガクブルブル震えてました。42.195kmのフルマラソンだって3ヶ月前からトレーニングしたのに、それと5kmしか変わらない距離を、しかもスタート地点から標高差2,000mの山を走って登り下りするなんて、今からじゃ絶対ムリ!
ごめんなさいって謝って棄権しようと考えていた矢先、肥後練習監督からのメールはとても優しいものでした。

「御嶽山(おんたけさん)のトレイルランですが、小矢島さんの場合、登りは半分以上が「歩き」になると思うので、ラン練習とは別に山の登りを速く歩くトレーニングも必要になります。(逆を言えば、ラン練習があまり進んでいないからといって、悲観的になる必要もないってことです!)」
よっぽど体力・走力に自信のある人じゃない限り、登りは歩いても全然OK。まずその一言で気持ちがすっと楽になりました。肥後さん曰く、「健康な人なら富士山に登れるように、御嶽山にだって登れると思います。ただ、できるだけトレーニングはしておいた方が本番が楽になりますし、その分レースを楽しめるはず。まずは7月中に一度、大山(おおやま)に行ってみてください」
というワケで最初のミッションを果たすべく、先週末の土曜日、masaomi_m編集長の引率により、わたしを含めた女子3人で、大山トレイルにいってきました。

この日は、THENORTHFACEのトレランウエアにUltrAspireのレースベスト、モントレイルの初心者向けトレランシューズ、マゾヒストⅡといういでたち。買ったばかりのギア一式で、テンションをあげていきます。

初心者トレイルランナー、大山へ挑戦

朝7時30に伊勢原駅に集合、まずは登山道入り口までの舗装道路を7kmほど走ります。5km近くまでの緩い登りでも、走ると地味に疲れますが、風情のある土産屋さんや立ち寄り湯の看板が見えるあたりから、いよいよ勾配がきつくなって、最後の最後はぽつぽつ歩いて登ることに。
前日からの雨で気温も少し肌寒いくらいだったのですが、この時点ですでに汗だく、ウィンドジャケットを一時的に脱いでしまうくらい暑かったです。

大山ケーブル駅からはいよいよ山の中に入って、男坂を登って行きます。目の前には延々と続く石畳の階段……ここで写真担当の編集長から「絶望的な表情で階段を見上げてください」とリクエストが入りました。そんなこと言われなくっても、1km以上も続く階段の登りはなかなかのもの。またもや汗だくになりながら、とにかく足を持ち上げ、途中、耐えきれず手も使いながら、中間地点の阿夫利神社下社まで登っていきます。自分のペースで登れる分、休憩を入れてももちろんいいのですが、そうすると汗がすっと引いて、体温が奪われてしまいます。ウィンドジャケットとTシャツの間に、もう一枚ミドルウエアを持ってきておくべきだったかも知れません。レース当日の装備についても、これからみなさんとシェアしていきたいと思います。
また、この時点で500mのペットボトルは空になってしまったのですが、阿夫利神社下社では、下社拝殿の中で湧き水を汲むことができるので、ぜひ立ち寄ってみてください。竜の口から溢れる湧き水は冷たくてとてもまろやかでした。

OYMRCの練習会に初参加の山田さんと、おんたけスカイレースもエントリーしている中級ランナーのkazumiさん。

下社から山頂まで最後の登りは、ほとんどが富士山のような岩場ですが、途中、少しだけ土の上を走ることもできます。ここもまたそれぞれのペースで足を進めて、1時間ほどでようやく山頂までたどり着きました。
あいにくの天気で見晴らしはイマイチでしたが、ふーっと一息、OYMRCメンバーのkazumiさんはおにぎり、わたしはスポーツ羊羹、編集長はコーラでエネルギー補給をします。このスポーツ羊羹、普段のおやつとしても食べたいくらい美味しいのに、ご飯一杯分のエネルギーと必要量の塩分も入って、お裾分けしたらかなり好評でした。いわゆるジェル系の補給食が苦手な人にはおすすめです!

トレランの醍醐味、山を駆け下りる爽快感!

しばらく山頂で休憩したあと、最後はまた下社までの道のりを、今度は駆け足で下っていきます。少し歩幅は小さくしつつ、手でバランスをとりながら行くと、わたしでもけっこうなスピードに乗って降りて行くことができました。足下がすべらないように足指を踏ん張って使う感じは、ボルダリングに似ているかも知れません。それにしても、木々の間をぬって駆け下りていると、自分が野生に返ったような自然との一体感を味わえます。最初は残念に思っていた天気の悪さも、低めの気温が肌に心地よく、結果的にはベストコンディションで初トレイルを楽しむことができました。

伊勢原駅から山頂までの往復20kmで、緩やかな坂道のロード、階段、ガレ場、山道と様々なシチュエーションをコンパクトに楽しめる大山は、初心者から上級者まで、幅広いランナーにおすすめできるコースです。
一定ペースで走り、同じ筋肉を使い続けるロードと違って、トレランでは登りで使う筋肉と下りを駆け下りる筋肉とでは使うところが違うのか、疲労もその分、分散する感じがしました。
これなら当日のレースも意外といけるかも! 1回の大山トレイルで、なんとなく自信を持ってしまったわたし、このまま順調にレースを迎えることができるといいのですが……。 次回のレポートは8月中旬にお届けしたいと思います。

6週間後のトレイルレースを目指す練習メニュー、その最初の2週間分を紹介します。疲労や体調を確認し、ちょうど良い時間、距離、強度をアレンジしながら楽しくトレーニングしましょう。

(文 小矢島一江 / 写真 松田正臣)