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日本のファストフードの仕上げに欠かせない七味唐辛子。牛丼、親子丼、かけうどん……そして大晦日は年越しそば! たまごや大根おろし、わかめにちくわにかき揚げなど、どんな具材がトッピングされても受け止めてくれる。じつに懐の深い、頼れる調合スパイスだ。もともとは“食べる漢方薬”として発売されるようになったと言われており、昔は参道などで調合屋台の出店なども見かけることができた。

七味唐辛子は名前の通り、七つのスパイスのミックス。インドカレーを作る際に使うガラムマサラのようにその調合や内容はさまざまで、ベースとなる唐辛子のほかに、山椒、麻の実、青のり、陳皮、胡麻、柚子皮、芥子の実、生姜などが入っている。唐辛子だけの一味唐辛子よりも風味豊かに香り、ひと振りで奥深さが増すその味わいは、もはや日本人の味覚のDNAに組み込まれてしまっているのではないかと思えるほど自然に手が伸びる。

メーカーによっても風味がさまざまで、柚子の香りが際立つように作られているものから、黒ごまの香りが鮮烈なもの、山椒の配合が多めのものなど自分好みをものを見つける楽しさにも溢れている。定番の料理にかけるのもよいが、チーズサブレやチーズパイなどの甘くない菓子のトッピングに強めに振ると、白ワインがすすむ味わいになる。