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冬から春にかけてが旬のアンディーブ、別名チコリ。「菊苦菜」という和名の通りキク科の野菜で、ほろ苦い味わいが特徴である。苦味成分チコリ酸には抗酸化力があり、活性酸素を抑える働きや消化促進作用もあるとされている。

ほろ苦さを味わいたい野菜なので、調理はシンプルに。コロンとした葉のフォルムを生かしたボート型のディップは、見た目も華やかで春のおもてなし料理に最適だ。剥がした一枚の葉を裏返しにし、皿の上の座りをよくするために底になる部分を包丁で薄くそいで平らにする。ディップは好みのものを。たとえばクリームチーズに刻んだディルとスモークサーモン、ブラックペッパーやローズペッパーを混ぜたもの。ブルーチーズの角切りとくるみを混ぜてはちみつをのせたもの。卵のタルタルといくらなど。アンディーブのみずみずしい食感と濃厚なディップは相性抜群。会話とともに少量ずつ楽しみたい。