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マレー半島が原産地である、文旦などと同じザボンの一種「晩白柚(ばんぺいゆ)」。直径20㎝以上、重量は3kgを超えるものもあり“世界最大の柑橘類”といわれるが、甘みはやさしく香りも実に繊細。日本では九州南部の温暖な地で生産されており、12月頃の収穫を経て、食べごろを迎えるのが今の季節。

栄養価も高く、疲労をやわらげるクエン酸のほか、整腸作用のあるペクチン、ビタミンCと結びつき血液をサラサラにするナリンギンなどがたっぷり。

ほのかな酸味と爽やかな香りを生かした「スルメと晩白柚のサラダ」は春らしい一品。晩白柚の薄皮をむいて、一口サイズにほぐした果肉をボウルに。次に細く割いたつまみ用のさきいか、香味野菜(根三つ葉やスペアミント、うど、ディルなど)を入れて、ヌクチャム(ヌクマムと砂糖、水、レモン汁を同量で混ぜ合わせ、唐辛子とニンニクのみじん切りを加えたタレ)で和えればできあがり。