アラビア語で“王様の野菜”と呼ばれる「モロヘイヤ」は7〜8月が最盛期。かつて重病を患ったエジプト王が食べてリカバリーしたという伝説がその名の由来である。日本ではこの40年ほどで一気にヘルシーな青菜として広まった。
独特のネバネバ成分は「ムチン」。胃のトラブルや便秘に悩みがあれば積極的に摂りたい。活性酸素をおさえるクロロゲン酸やポリフェノールのほか、カルシウムやビタミンB群、ビタミンC・Eもたっぷり。葉もの野菜が少ない夏だけに、高栄養価はありがたい。
鮮度が落ちぬよう、購入した日に茹でて保存を。茎から葉だけをつみ、沸騰した湯に入れてさっと茹でる。水気をきったら包丁で細かくたたき、保存袋に入れて冷凍すれば完了だ。
モロヘイヤのぬめりをおいしくいただくには、かき揚げがおすすめ。葉に衣をつけて油で揚げたら、シンプルに塩だけでいただく。“カリッ”“とろっ”の食感が楽しい一品だ。また、スープなら、モロヘイヤ・空芯菜、そして丸めずにつまんで作った肉団子入れて、ナンプラーとニンニクで味つけしてエスニック風に。