〈HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)〉が2020年への打ち出しとして “Time to” キャンペーンをスタート。“表現”や“挑戦”など、5つのテーマを5篇のショートムービーで紹介しています。プロダクトを作ることではない〈HOKA ONE ONE〉の新たなクリエイション。必見です。
スポーツ、アウトドアを通じた活動や信念にフォーカスを当てた“Time to” キャンペーン。その第1弾である今回の総合的なテーマは“Time to Reimagine”(新たな想像をする時)というもの。短くもそれぞれのストーリー、ドラマに惹きつけられる内容となっています。素直な心情を語るナレーション(翻訳あり)からスポーツ、アウトドアへの愛情を感じます。
1:〈Time to Change the Game / 未知の世界へ挑む時〉
1本めはサポートアスリートであるジム・ウォームズレーのストーリー。14時間9分28秒と、100mileレースとしては異次元のスピードで優勝した2019年の〈WESTERN STATES ENDURANCE RUN〉のシーンを織り交ぜたストーリーで、
「“ピュアなペース”での走りを意識する」
「トレイル競技における新たな可能性を追い求め、今までは不可能と思われていたスピードをウルトラトレイルで実現させる」
と、自身のモチベーション、哲学、ウルトラトレイルとの向き合い方について語っています。
2:〈Time to Reconnect / ふたたび繋がる時〉
2本めの〈Time to Represent / 表現する時〉はネイティブウィメンズウィルダーネスの創設者であるジェイリン・イェネバ・ガフのストーリー。“繋がり”をテーマにしたこのムービーでジェイリンが語るのはアウトドアに出て行くことが祖先との繋がりを感じ、マインドフルネスを得るのに良いということ。
「我々の意識や生活は変わってしまったかもしれない。だけどこう信じているの。いえ、こうだと思うの。私たちが祖先を想い、癒すためにできることはこの大地を訪れること。そしてこの大地と繋がる事。それが祖先とつながっていること」。
ジェイリンの優しくも意志を感じさせる表情にも注目を。
3:〈Time to Hear Me Roar / 心の叫びを聞く時〉
〈Time to Hear Me Roar / 心の叫びを聞く時〉は、2018年のUTMBを生後3ヶ月の赤ちゃんに授乳しながら完走したスーパーウーマン、ソフィー・パワーのストーリー。
「母親になっても夢を追うことはできる。前よりも大きな夢を見ることもできるし、子どもたちをバギーに乗せて、夢を追い続けたっていい」。
母親として、女性として感情をオープンに自然体で生きる姿は多くの共感を得るはず。ベビーカーを走りながら笑顔で押す姿が微笑ましい。疲れている時ほど、見るとエネルギーをもらえるストーリー。
4:〈Time to Represent / 表現する時〉
〈Time to Represent / 表現する時〉はロサンゼルスを拠点に活動するブラック・ガールズ・トレッキンの活動スタイルについて。創立者であるティファニーとミシェルが大切にしているのはともに行動することで生まれる感情のこと。
「一緒に行動して、友情が芽生えて、今ではもう家族みたい」
「アウトドア活動は誰でも楽しめるもの。一緒に行動することで人と繋がることができる。アウトドア活動を通じて固定概念を壊す。私たちは1人じゃない」
ピークを踏んだらハグをすることや、終始ハッピーなムードでハイクする姿が印象的。
5:〈Time to Break Barriers / 壁を打ち破る時〉
ラストはイラン人としてトライアスロンのイラン代表を志す女性のストーリー。周りの反対を押し切り、夢を追いかける姿、語られる言葉は全て、スポーツと自然を愛する人には刺さる言葉ばかり。必読(必見)です。
ブランドキャンペーンとは思えないほど、人にフォーカスした今回のショートムービー。〈HOKA ONE ONE〉が今伝えるべきとしているのはプロダクトの性能や感触以上にスポーツ、アウトドアを通じて得られる幸福のフィードバックなのかもしれません。第二弾の発表が今から楽しみです。