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アスリートのためのSNS〈STRAVA〉が、「Why We Run」と称した、世界25000人のランナーへのモチベーションに関する研究結果を発表した。そこで見えてきたのは、走ることの普遍的な価値と、国や地域ごとに異なる多様な「ラン観」だった。

アンケートは、アメリカやフランス、日本を含む9カ国を中心に世界25000人のランナーに対して行われ、Stravaとしても過去最大規模のものとなった。結果を整理すると、走る動機や価値基準によってランナーは5つのタイプに分類される。自分がどのタイプに属するか見てみよう。onyourmark読者のみなさんであれば、おそらくどれかひとつには当てはまるハズ。

「渋々」系が多数派! あなたは何系? 5つのランナータイプ

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全体の14% パッション系
グループに属し、レースやイベントに参加。ランニングを他者とのつながり構築に役立てたいという期待感が特に強い。またランニングが幸福感や達成感をもたらし、自己の健康維持に役立つことを強く期待している。

全体の20% コミット系
ランニングレースに頻繁に参加し、フォーマルなグループに所属している可能性が高い。ランニング自体を楽しんでいるが、社交目的という面では中間的な立場にある。ランニングがもたらす幸福感や達成感といった心理的利益に関しても中間的な位置にある。

全体の22% フィットネス系
レースにはほとんど参加せず、一人で走ることも多いが、グループランを楽しむこともあり、およそ半数が何らかのランニンググループに属している。他のタイプと比較して、ランニングの社会的・心理的なメリットは少ないと考える傾向にある。その一方で、他のタイプと同様に健康・ボディイメージ・筋力にまつわる動機を持つ。

全体の16% マインドフルネス系
レース参加経験がある傾向を示し、走るのは一人でが多い。幸福感・達成感・自己管理能力を求める傾向が強く、「パッション系」と似るところも。

全体の28% 渋々系
レースにはほとんど出ず、一人で走る。他のどのタイプよりも、ランニングがもたらす社会的・心理的利益にまつわる動機がない。その一方で健康・体力・およびボディイメージへの関心の高さは他タイプと似た傾向を示す。

以上の5タイプがStravaのアンケートにより分類されたが、「渋々系」などは便宜上の名称でイメージが悪くなっている節がある。社会性や心理的な利益を考えず思うままに走ることだって、決して悪くない。むしろ自由なランの楽しみ方だ。それでもデータは、走り続けていくと「渋々系」が進化する可能性を示唆してくれる。次ページで紹介しよう。

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