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スポーツアパレル界の巨人アディダスと、サステナブルでユニークなシューズ作りが話題のオールバーズが気候変動問題を解決するパフォーマンスシューズ作りを目指して手を組む。

気候変動に対して、それぞれ注目すべきアプローチをとってきた2ブランドがパートナーシップにおいて目指すのは、「カーボンフットプリント(温室効果ガス排出量)の低いスポーツパフォーマンスシューズを開発すること」だ。

アディダスは近年、サステナブルなスポーツウェア・シューズ製作を推進。ブランドとして2024年に全製品でバージンプラスチックの不使用を掲げ、今年1月には循環するシューズの第二世代〈FUTURECRAFT.LOOP:GEN2〉を発表するなど、パフォーマンスシューズの領域でもサステナビリティを押し出してきた。

一方のオールバーズは、ウールやユーカリなど自然由来素材から作られるシューズ作りと、その1足を作るためのカーボンフットプリント表示などのユニークな試みを、D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)の販路で直接に伝えることで人気を博し、2020年春には日本上陸も果たしたサンフランシスコの新しいブランド。つい先頃、ブランド初となるランニングシューズもリリースされたばかりだ。

元サッカーニュージーランド代表でAllbirds創始者のひとりティム・ブラウン

今回のコラボレーションでは、フットウェア業界が1年間に700Mメトリックトン排出する二酸化炭素の排出低減、そしてさらなる再生可能素材の追求による史上最もカーボンフットプリントの低いスポーツパフォーマンスシューズ開発を目的とする。両ブランドは互いの技術、生産工程、自然素材の使用法を融合することになる。広大なサプライチェーンを持つグローバル企業アディダスと、マイクロコミュニケーションでユーザーのハートを掴んできたオールバーズ。生み出されるシューズはもちろん、その素材、工程、そしてどう世に伝えるかのコミュニケーションまで注目したい。