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ここ数年、ランナーたちにとって重要な存在になっているのが各ローカルを盛り上げるランニングチームだ。2016年にロサンゼルスでスタートした〈Koreatown Run Club〉もそのひとつ。設立メンバーであるDuyへのインタビューで多様なランナーたちがチームの一員として走ることを純粋に楽しんでいる姿を覗くことができた。


映像作家/フォトグラファーとしても活躍しているKRCファウンダーのDuy Nguyen。パンデミック中のランナーたちの姿をとらえた雑誌「Long Distance」にも携わっている。

– Koreatown Run Club(以下 KRC)が結成された経緯を教えてください。

友人のマイクと私は当初、近所でサッカーのグループを作ろうと思ってました。そんな時に私が7日間で200マイルを走破するランナーのドキュメンタリーをハイチで撮影することになり、走ることで何ができるのか、どのように人々を結びつけるのかを目の当たりにしたんです。それがきっかけで私たちはサッカーグループの代わりにランニングクラブを結成することを決めました。

問題はマイクと私がランナーではないということ。学校を出てから1マイル以上走ったことがなかったにもかかわらず、我々は最初のグループランを開催し、その時は28人が集まってくれました。2016年のことです。

KRCの目的は、ただ友人や地域の人たちを集めて、走って楽しんでもらうこと。クレイジーなことは何もしていません。今はとても大きなクラブになって、マラソンを走る人たちのトレーニングに寄与するまでに成長したので、私たち自身も少なからず進化していると言えますね。

– KRCの理念はどのようなものですか?

とても大きなクラブになりましたが、今でもお互いを家族として扱うことを心がけています。それが一番大切なことです。とにかく楽しんで、ランニングがあなたをどこに連れて行ってくれるか見てみよう!ということ。通常、ランニングは多くの人を変化させ、より速く、よりたくさんの距離を走らせることになります。私たちはお互いに刺激し合っていますが、プレッシャーを掛け合うようなことは決してありません。

– メンバー構成は?

KRCはとても多様なグループとして知られています。年齢、性別、職業も多種多様。ロサンゼルスという土地柄、アーティストやミュージシャンもいれば、医者や学生もいます。もちろん、誰でも歓迎です。
 
– メンバーになる条件は?

何もありません。ただ、来ればいいです!

– グループの主な活動はどんなものですか?

週に4回走っています。月曜日の夜に3~5マイル。水曜日の夜はトラックスピードのトレーニング。木曜日はイージーな3〜5マイルを走って、最後に食事をしたり、飲んだり。そして、土曜日の朝はロングランをします。

– メンバーに人気のあるギアは?

ナイキは早い段階から私たちの素晴らしいパートナーですが、みんな自由に好きなものを着ていますね。あるときは、ブーツとジーンズで走った人もいましたよ。KRCのオリジナルアイテムもたくさんあるので、みんなそれを着て走ったりしています。

– チームで印象に残るエピソードがあれば教えてください。

マラソンで上海に行く機会がありました。ランナーが自分で移動手段を確保できるならとナイキが無料でゼッケンをくれたんです。14人にゼッケンが欲しいかどうか尋ねたら、みんな「Yes」と答えました。ハーフマラソンのオプションもありましたが、私はもし一緒に行くなら、トレーニングの有無にかかわらず、必ずマラソンに出場してほしいと言いました。みんな受け入れてくれて、とても楽しい時間を過ごすことができましたね。完走タイムはどうでもいい。ただ、みんなで一緒にやり遂げたということが大切なんです。

Koreatown Run Club
https://koreatownrunclub.com/