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窯の中でゆらゆらと燃える薪火が象徴的な〈songbook〉。〈wineshop flow〉や〈Kabi〉などを手がけた長田篤氏が担当した内装は、お店の顔となる薪火のための窯が中心に据えられ、火を囲むようなカウンターが象徴的だ。

カウンターの中心で、腕を振るうのはオーナーの西恭平シェフ。薪火で調理を活かした季節野菜や肉料理。そしてピザ職人が焼き上げるピッツァが、国内外のナチュラルワインと共に楽しめる。薪火であえて“焦し”を効かせて甘みを増した、旬の果物を使ったドルチェも必食だ。

これまで数々の土地で活躍してきた西シェフ。京都調理師専門学校製菓部を卒業後、京都のホテル勤務を経て、渡仏。アルザスの〈オーベルジュシュナンブール〉にて1年間研鑽を積み、京都のホテルやビストロなどの経歴を経て東京へ。都内の2つ星レストランを経て、渋谷の〈ビストロロジウラ〉のシェフに就任した。2020年には、日本橋兜町の〈Neki〉をオープン。同店でミシュランガイド東京でビフグルマンを獲得するなど、注目を集めている。

「〈Neki〉よりもコンパクトな空間で、みんなで薪火を囲むレストランっていうイメージがありました。僕はフレンチ出身ですが、〈songbook〉では料理も含め、特にジャンルにとらわれず、音楽やアートなどいろんなものをミックスした雰囲気を楽しんでいただけたらと思います。〈Neki〉日本橋兜町も、3年前くらいから次々とレストランや、バー、宿泊施設などができて盛り上がった場所ですが、代田も今そんな気配を感じてます(西シェフ)」

店名の〈songbook〉は、アメリカの現代写真を牽引するフォトグラファー:アレック・ソスによる写真集のタイトルから。写真と共にアメリカンミュージックの歌詞がテキストとして添えられており、被写体とテキストからくる音楽感が織りなす作品集は、今回目指す店の”姿”のインスピレーション源となったそう。

お店のロゴデザインは、音楽インスピレーションを軸に数々のグラフィックデザインを手がけるMASATOO HIRANO氏が担当。スタッフTシャツのデザインは、ファッションシーンとの関わりも強い新鋭音楽レーベル〈Sound Sports〉。そしてエプロンはファッションブランド〈MARU TO〉が手がける。薪火料理を包む器や、店内の音楽は西シェフが自らセレクトしている。そしてこれらのジャンルレスなプレイヤーたちが織りなす〈songbook〉の雰囲気を「もし1枚のアルバムだったら」をテーマに、グラフィックデザイナーのYUSUKE MURAKAMI 氏がキービジュアルを作成。ジャンルを超えたプレーヤーたちが、それぞれが想うsongbookを奏でる。

薪火の熱と、暖かな料理が身も心も温めてくれる新店へ、この冬に足を運んでみては。

songbook

songbook

住所:東京都世田谷区代田5 丁目10-7 1F
営業時間:LUNCH 11:00 - 15:00/DINNER 18:00 - 22:00
定休日:水曜日
席数:13 席
予約の有無:有
https://www.tablecheck.com/ja/shops/songbook/reserve
Instagram :@songbook_tokyo