お茶は自分で淹れるたびに、魅力を再確認する。いろんな種類を試して、見つけたお気に入りのひとつが〈Verseau〉のハーブティーだ。ハーバライフスタイリストの村田美沙さんが渡仏して学んだ植物療法の考えを取り入れた茶葉が代表的なプロダクト。彼女が2つの時間をテーマにブレンドした「AKERU」と「KURERU」は、対になるようなパッケージも魅力的で、ついセット買いしてしまう。
起き抜けに淹れたい「AKERU」は、やさしさの中にスッと抜けるような爽やかさを感じる。よもぎの葉を主体に、富士山のふもとに自生するクロモジ、そしてミントの清涼感。沖縄の月桃の少し南国な雰囲気と、新しくブレンドされたレモンマリーゴールドや高知県産のベルガモットピールが、パワーをチャージしてくれる。
対して「KURERU」は、ほっと一息ゆるめる一杯に。那須高原のカモミールが夢へと誘い、マローブルー(紫の花のハーブ)は粘膜を守ってくれる効果があるという。スパイスが香ばしく、ホーリーバジルとシナモンバジルは優しく心身を整えてくれる。桜餅のようなほのかな甘さは、ラベンダーの茎を使った棒茶から出る香りだ。
どちらのフレーバーも、驚くほど香り豊か。まるで畑のなかにいるような、心地よさに包まれる。何層にもブレンドされた植物たちの姿を、香りから探ってみるのも面白い。時期によって、フレーバーは産地や薬草の種類が変化していくので、それを楽しみにしている。ハーブティとして楽しむのはもちろんのこと、原料としてシロップやアルコールの漬け込みに活用しても、ハーブたちの別の表情を見つけることができる。
(写真左から)
Kureru(Edition/NO.2 2022 ver)
Akeru(Edition/NO.2 2022 ver)
ともに1,760円(税込)
問い合わせ先:Verseau
verseau.me