エリウド・キプチョゲが非公式ながらマラソン2時間の壁を破ってから早4年、その走りを支えたのが〈ナイキ アルファフライ ネクスト%〉の試作品だった。世界に新しいシューズカテゴリーをもたらしたこのシリーズも〈ナイキ アルファフライ3〉へと進化し、トップ選手を支えながらも、多くのランナーにスピードをもたらすシューズへと成熟している。
まずは、誰もが気になるアップデートを確認してみよう。
スムーズな足運びと体重移動
・長距離を走り続ける間、軽量なクッショニングを提供する厚めの〈ズームX フォーム ミッドソール〉を搭載。
・初めてソールの踵と前足部を連結。ランナーのペースや接地パターンに関わらず踵からつま先へのスムーズな体重移動を実現する。
・新しい軽量の〈ファスト ショット アウトソール〉が、最適なトラクションとグリップを提供する。
エネルギーリターンと推進力
・前足部に2つ搭載した〈ナイキ エア ズーム ユニット〉が、路面からの衝撃を和らげてエネルギーを戻し、次の一歩を促す。
・幅を広くしたフルレングスの〈カーボンファイバー製フライプレート〉が、推進力と安定感のある走りを実現する。
足を快適に包み込む
・アーチの快適さを高め、足全体の擦れを軽減するために新しい足型を採用する一方、低めになったアーチ部分をサポートするために新しい立体成形のソックライナーを採用。
・新しい〈アトムニット 3.0〉を使用したアッパーは軽量で通気性と中足部のサポート性を向上させている。
・立体感をつけた〈フライニット〉の〈ヒール ポッド〉が、踵とアキレス腱下部を柔らかく支える。
・新しいデザインのレーシングシステムは、アトムニット アッパーのアイステイと一体化して足の甲に柔らかくフィットする。
すでに記録ラッシュ
〈ナイキ アルファフライ 3〉の初期バージョンは、すでにトップ選手の走りを支えている。10月のシカゴでは、ケルビン・キプタムが2時間00分35秒のマラソン世界新記録を樹立。
シファン・ハッサンはロンドンでのデビュー戦で優勝し、シカゴでも女子マラソン史上2番目に速いタイムを記録した。
さらに、エリウド・キプチョゲはベルリン・マラソンで最多となる5度目の優勝を果たした。
一方で、このシューズは、ソールの踵と前足部を真っ直ぐに連結させて踵からつま先への体重移動をスムーズにしたこと、フルレングス カーボンファイバーのフライプレートの幅を広げ推進力と安定性を高めたこと、最適なトラクションとグリップを発揮する新しいファスト ショット アウトソール、アッパーに新しいアトムニット 3.0を採用し、足の包み込みや通気性と中足部のサポートを向上させたことなどから、一般ランナーにも安定した走りをもたらす汎用性も備えることになった。
この〈ナイキ アルファフライ 3〉の「プロトタイプ」カラーは、2024年1月4日にNIKE.COM、NIKEアプリ、一部のNIKE販売店にて発売予定。その他のカラーも今後順次発売予定だ。