独特の優しい甘みと、かすかな辛味。この世にシナモンがなかったら、さぞ味気ないだろうと思えるものが多々ある。
日本では主に「セイロンシナモン」と「カシア」が売られてるが、セイロンシナモンのほうが香り高く上品で、純度が高いとされている。その香りのもととなる成分が、シンナムアルデヒド。抗酸化作用、風邪予防、毛細血管の減少や損傷から起こる老化(シミ、シワ、たるみ)を改善する効果などがある。
料理にはもちろんのこと、フルーツとの相性もいいスパイスで、バナナやオレンジなと合うことは言わずもがな。りんごや柿、さつまいもにかぼちゃと、秋冬に出回る野菜や果物との相性もよく、この時期はシナモンの使用頻度は格段に上がる。砂糖で煮詰めたフルーツにシナモンパウダーを振って和えれば、ちょっぴり気の利いたデザートが素早く完成する。体を温める効果もあるので、冬の日にはホットワインやジンジャーティーなどに入れるのもいいだろう。
じんわりと香りづけしたいときにはスティック状のものを、しっかりと香りを効かせたいときにはパウダーのものを用いる。ひとアクセントつけたいときのために、どちらも常備しておきたい。