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血管の健康維持のために取り組みたい血糖コントロール

総延長10万kmの血管ネットワークの99%は毛細血管。毛細血管の健康を保つことは血管の健康維持につながる。そこで取り組みたいのは、血糖コントロール。日本人は摂取カロリーの半分ほどを糖質から摂る。

糖質とは、ご飯やパンや麺類などの主食、砂糖や果糖などの甘味料を含むスイーツ、果物、イモ類などに豊富。糖質は体内ではブドウ糖として代謝されており、血中のブドウ糖を血糖、その濃度を血糖値と呼ぶ。

糖質リッチな食事をすると血糖値が急上昇するが、この食後高血糖は毛細血管のような細い血管に炎症を引き起こしてダメージを与える。

加えて食後の高血糖は血流も悪くする。糖質はベタベタするため、血液内で赤血球にくっつきやすくなり、その結果赤血球の柔軟性が落ちるのだ。

毛細血管はいちばん細いところでは1000分の5mmしかないのに、赤血球の直径は1000分の7〜8mmもある。直径より細い毛細血管をすり抜けるためには形状を柔軟に変える変形能が求められるが、赤血球に糖質がつくと変形能がダウン。細胞のすみずみまで赤血球が運ぶ酸素が行き渡らなくなるのだ。

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