『SP』の岡田くんに憧れて、
フィリピン伝統武術「カリ」を体験!
編集部女子チームがカラダを張って、話題のトレーニングをレポートする「あのトレーニングをやってみた」。記念すべき第一回は、フィリピンの伝統武術「カリ」に挑戦します!
カリって何?
みなさん「カリ」ってご存知ですか? ブルース・リーが『死亡遊戯』の中でみせるヌンチャクさばきのルーツであり、V6の岡田准一くんがドラマ『SP』のアクション・シーンのために修得した武術としてもすっかりお馴染みの、あの「カリ」です。
試しに「カリ 岡田准一」で検索してみたら、引き締まった肉体美にくらくらしそうな岡田くんが、華麗にスティックを振り回して、力強く打撃をくりだす動画がでてくるのですが、そりゃもう格好良すぎなんですっ。
「わたしもあんな風に華麗に相手を追いつめたい!」
勝手な闘争心に火がついて調べてみたら、「銀座おとな塾」という総合カルチャー施設で「カリ」の講座を発見! さっそくイラストを担当するスズキさんと一緒に、「銀座おとな塾」へいってきました。
ちなみに講師の高部和晃さんは、ブルース・リー正統継承、IUMA日本振藩國術館の公認インストラクターとして後進の指導育成に携わる方。その師匠にあたる中村頼永師父は、岡田くんのトレーナーでもあるそうです。
リズムに合わせて、基本の攻撃とフットワークから
「カンカンカッカ カカッカ カッカッ♪」乾いた打楽器系の音楽が流れる中、ラタン製のスティックを右手に持ってレッスンがスタート。先生のカウントとお手本の動きに合わせて、まずは基本の攻撃とフットワークから。
「はい、右足前、1、2、3、4、前へ出ます、上から下へ突きます、はい、下から上へ、はい、水平、水平、はい、左から」。
まあ、なんといっても岡田くんの動画を散々見てきたのだから、わたしだってイメージトレーニングはばっちり。
だったはずなのですが……。
「えっと、右足が前で、1は左にぱっと、でもって2は右に八の字で、足はこっちで、ん?ん??」
なんだか自分だけかな〜りぎこちない動き。頭と体がうまく結びつかなくて、気持ちばかりが焦っていきます。
先に断っておきますが、イラストレーターのスズキさんは、なんの苦もなくついていっていたので、講座の難易度が高いわけでは決してありません。ひとえにわたしの瞬発力に問題があったみたいで……。
まあ、そんなわたしでもだんだんに体もついてきて後半は楽しく動けたので、慣れの問題かもしれません。
カンカンカンカン! 攻撃と防御の練習
そんなこんなで、基本の攻撃とフットワークを練習したら、次は二人一組になって攻撃と防御の練習を繰り返します。基本の2つのフットワークが攻撃と受けの関係になっていて、スティックを振る二人のリズムが合うと、カンカンカンカンと気持ちのいい音が響き渡ります。合間に先生が相手をしてくれるのだけど、さすが先生、リードがうまくて、こちらの動きもスピード感が増してなんだか力強いものに。
「おお、岡田くんっぽい!」
カリの醍醐味を感じられた瞬間でした。
スティックさばきの次は、ダガーと呼ばれる短剣を模した20cmくらいの短い棒に持ち替えて、ディスアームの練習です。ディスアームとは、相手の武器を奪い取る技術のこと。二人一組で右手にダガー、左手は相手の手首を握ってスタートするというかなりの接近戦です。このときは3パターンのディスアームの方法を練習して、あっという間に1時間のレッスンが終了しました。
ゲーム感覚で楽しめて、かなりのハードワーク!
「カリの武術は、体の小さな東洋人が自分より強いものから身を守るためにはじめたものです。腰をツイストしながらスティックを振れば打撃力が増して、運動量もあがりますよ」と高部先生。実際、スティックを持つ腕だけじゃなく、足腰全体を使って動くので、気がついたらかなりの運動量になっていた感じです。ゲーム感覚で攻撃と防御を繰り返すのは単純に楽しいし、わたしのように背が小さくても、体型や性別に関係なく挑戦できるのも「カリ」の魅力のひとつではないでしょうか。
まあ、岡田くんにはまだまだほど遠いですが、今日の動きを頭で反芻しておけば、わたしだって次回はもっと軽やかに接近戦を楽しめるに違いありません!
今回のメニュー
カリ(KALI)初級〜中級 毎週日曜13:00〜14:00
カリ(KALI)入門 毎週日曜14:10〜15:10
銀座おとな塾 SANKEI GAKUEN
「銀座おとな塾」は、エクササイズのほかにも、文芸・美術・音楽・和文化などの講座が揃う総合カルチャー施設です。
東京都中央区銀座2-5-4 ファサード銀座5F
TEL:03-5250-0719(銀座おとな塾)
受講料、持ち物などの詳細はホームページへ
http://www.ginza010719.jp/
(イラスト 鈴木仁/文 小矢島一江)