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名古屋市の東部丘陵に残る樹林地を市民、行政が共に育てる試みとして誕生した相生山緑地・オアシスの森。今回この森のトレイルを紹介してくれるのは今年東京から名古屋へと転居し、アウトドアショップ「MOOSE」で働く野口奨太さん。休日のほとんどを山で遊ぶ時間に費やす野口さんは、平日もトレイルを走るのがスタンダード。自然へ溶け込み、フレッシュな感覚で1日を始めるライフスタイルは真似したいところ。
野口奨太
兵庫県生まれ。学生時代は帰宅部。2010年に地元の友人と登山にハマり、通っていたアウトドアショップのオーナーの影響でトレイルランニングをスタート。2013年に初めてレースに参加すると、レース中に意気投合した仲間と2014年にOSJの年間シリーズレースを経験。トレランにどっぷりとハマる。現在は国内外、長短問わずレースに参戦。ランナーが最後のひとりになるまで、1時間内に設定された距離を延々と走り続ける「Backyard Ultra Last Samurai Standing」の世界大会として今年10月に開催された「Big Dog’s Backyard Ultra World Championship」ではJapan Assist(2位に相当)に。2020年1月より名古屋にあるアウトドアショップ「MOOSE」のスタッフとして働いている。@ncst_

樹林地を再活用した市民の憩いの場

「僕が普段走っているトレイルは名古屋市天白区にある相生山緑地・オアシスの森です。自宅から約1kmくらいで緑地の北部にある入り口から入り、散策路を通って、砂利道やロードと組み合わせながらその日の体調、気分で気の向くままに走っています。

名古屋市にありながら桜並木、竹林、梅林、雑木林と植生も豊かなうえ、ヒメボタルも生息していたり、自然豊かで、短い距離の中で世界が目まぐるしく変化するところが気に入っています。公園内にある相生山は標高60mと低山ですが、山へ行くのとはまた違った魅力を感じさせてくれます。

目に入ってくる景色に集中している内に、自分が自然の一部になったような感覚を感じたり、何も考えない“無”の状態になれるところが、トレイルを走ることの一番の魅力。相生山緑地はその時間を日常的に与えてくれるので、僕にとっては貴重な存在ですね。僕は朝に走ることが多いですが、自然に触れることで心がリセットされ、気持ちよく仕事に向かえています」

相生山緑地 オアシスの森を巡る野口さんのログ