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『山と高原地図』には載らない、生活圏にあるローカルトレイルを紹介していく「地図にない道を走る」。第1回はヤンマースタジアムや長居球技場も併設する大阪を代表する総合公園、長居公園。紹介者は仕事で東京大阪間を忙しなく行き来する傍ら、トレイルランナー、鏑木毅さんが主宰するチーム100マイルにも所属する田中啓介さん。ランニングも仕事も全力で取り組む田中さんにとって、トレイルはごく身近な場所になくてはならないもののようです。
田中啓介
大阪府生まれ。学生時代はバスケットボールに取り組む。2012年にランニングを開始。2014年にトレイルランニングと出会い、2015年にチーム100マイルに所属。以来ウルトラディスタンスのレースをメインに世界各地のレースに参加。10月中旬に行われたBig Dog’s Backyard Ultra World Championshiでは日本代表として出走。普段はIT系の会社に勤め多忙な毎日を送る。@1suket

大阪市街地にある貴重なトレイル

「関西では陸上長距離の聖地とも呼ばれている長居公園が僕のローカルトレイル。ほぼ毎日走っています。長居公園は1周2.8kmのフラットなアスファルトの舗装路がランニングコースとして有名ですが、実はその舗装路の左右に沿ってトレイルが通っています。

木々が影を作ってくれるので、暑い時期やリカバリーの日、ロングトレイルのレース前にヘッドライトの確認をする時などには特にありがたいですね。気に入っている点は、なんと言っても家から近いところ(笑)。大阪の市街地ではトレイル気分を味わえるところはそうありません。自宅から1kmもないので、時間を有効活用する意味で良い環境と感じています。

コースがフラットなので、気構えせずにロードからトレイル、トレイルからロードと、その日の気分や周回ごとに切り替えができるのも良いところですね。

普段からトレイルを走っていると、途中で心身ともにリラックスし始めて、“遊び“を感じる時間が訪れます。そのうちに走ることだけに集中できて、集中力が増していく感覚が得られる。遊びモードへのスイッチオンができ、仕事モードからのスイッチオフの切り替えができる場所ですね。この時間がメンタルのコンディショニングにいい影響を及ぼしていると感じています」。

「周りにはケヤキとクスノキが所狭しと木が生い茂っていて、サーフェスは比較的硬め。すぐ隣に幹線道路が走っていますが、特に気になることはなく、ランニングに集中できます」。

長居公園を巡る田中さんのログ