写真を見ただけで強烈なインパクトですよね。
これはスウェーデンのデザイン会社が開発したHövding(ホーブディン)と言う自転車用ヘルメット。先日世界最大のデザイン賞とも言われるINDEX: Awards 2011を受賞し、話題となっています。
ナイロン製のフード型エアバッグとも言えるこのヘルメットは、ちょっと太めの襟、あるいはマフラーのように着用します。そして、事故などの衝撃によってセンサーが反応、瞬時に自動で膨らみ、頭を守るのです。
モードな見た目のまんま、ファッション性にもかなり力が入っており、本体を覆うカバーにはいくつもの種類があるとか。その日の洋服によって、色が変えられるというわけです。
また、ジップアップの襟がオン/オフのスイッチにもなっていて、ジップを上げてボタンを留めればスイッチはオン、外せばオフとなります。
さらに作動する際の電力を確かめられるようLEDのディスプレイ・メーターも装備されていて、バッテリーの残量が少なければUSBポートからチャージします。事故の後であれば、チャージと同時にその情報もアップロードされるそうです。
自転車に乗る際、当然ヘルメットを被っていたほうが安全ですが、嵩張るし暑いし、なかなかその気になれないもの。でも、このHövdingならアリ……かもしれませんね。
(DESIGN INDABAより/リサーチ 坂野晴彦)