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山座同定(さんざどうてい)という言葉を聞いたことはありますか?
トレッキングを趣味とする方ならご存知だと思いますが、ある地点から見えている山の名前を地図やコンパスなどを用いて確認する作業のこと。地図とコンパスの使い方や特性をこの作業を通して学ぶことができるので、地図読みの訓練としても大事な作業ですし、山頂での楽しみのひとつでもあります。
 
今回ご紹介する『AR 山 1000』は、この山座同定(さんざどうてい)を気軽に楽しめる無料のiPhoneアプリ。AR(拡張現実)の技術を用いてiPhoneを山に向かってかざすだけで、カメラビューに山々の名前がオーバーレイされて表示されるのです。
 
 

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また、iPhoneを水平にするとマップ表示に。
 
 

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「山溪カラー名鑑 日本の山1000」で紹介されている1000山をベースに、日本山岳会編の「日本300名山」及び岩崎元郎氏の「新百名山」を加えた山のデータを収録。衛星GPSを使用するため通信圏外となる山深い場所でも可能です。Andoroidでも2万件弱の山情報を収録した有料版『AR 山 for Android』が¥350でリリースされています。
 
登山の時はもちろん、ビルに囲まれた都会での仕事の合間に、ちょっと屋上に登って山を眺める、そんな時間を持つきっかけをくれそうなアプリですね。
 
(文 松田正臣)