山を愛する写真家が普段から持ち歩いてるものとは?
山の魅力に取りつかれ、山に通い続ける写真家の野川かさねさん。普段使いのバッグの中にも、やはり山を感じさせるアイテムが。
「アウトドアメーカーのものとデジタル機器ばかりで、まるで男の人の持ち物ですよね(笑)。山と街で兼用しているものは多いです。手ぬぐいは、山では汗を拭くときやカメラの雨よけに使い、普段はハンカチ代わりに。タオルほどかさばらないし、すぐ乾くので便利なんです。腕時計は、撮影のときに結構ハードに動くので華奢なものだと心配で、丈夫なSuuntoのものを。NALGENEのボトルやtotesの傘も、軽いので山でも街でも重宝しています」
カメラはデジタルとコンパクトカメラの2台。もちろん山に行くときも、これらは欠かせない。
「最近では八ヶ岳に行って撮影してきました。雪をかぶった真っ白な木を見て、クリスマス前だったので『これこそ本物のクリスマスツリー!』って感動しちゃった。街で見るイルミネーションで飾ったツリーよりずっときれいですよ」
ほかにも野川さんらしさを感じさせる持ち物が、『尾瀬の花』(布施正直著・文化出版)という本。
「いつか高山植物の写真集をつくりたくて、勉強しています。知れば知るほど面白いですよ。例えば、コマクサは土のない場所に咲くんですが、『コマクサが咲いている=土がない=さほど遠くない過去に噴火が起きている』というように花から山を知れるのが楽しくて。山に登る楽しみも広がります」
(撮影 鈴木泰之/文 間宮寧子)