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今週末に迫りました。

それは、ツール・ド・オキナワ。

レースを嗜むサイクリストにとっては非常に重要な大会でありますし、1年の総てを出し尽くすための大会であると言える、いわば祭のようなものが、「オキナワ」なのです。

そのオキナワでいくつか存在するレースのカテゴリーのなかでも最高峰とされるのが、市民210km。

同時に開催されるプロカテゴリーと同じコース、同じ距離を走破しなければならないこの市民210kmはもちろんレースでございますので優勝すれば非常に名誉がありますし、完走をしただけでも「走れる人」としての箔が付いてしまう大会なのです。

日本中のあまたのレーサー、所属するチームがこの市民210kmを目標にしており、わたしのチーム「TEAM BONSAI ASTRONAUTICS」も例外ではありません。

現実、日本国内で開催される市民レースでは、210kmも走らせてもらえるレースはオキナワ以外でほかには存在しないのです。

距離も最大級で、20年以上の歴史を誇るこのオキナワ。

参加の申し込みをすれば、手に汗を握り気合いが入らぬわけがないのです。

そういう気合いを携帯していますと、ある種のオキナワ症候群に出くわします。

この時期に各所で開催される、オキナワ対策練。

オキナワの距離が210kmであるがゆえに、200kmを超えたコースが設定されるのが常なのですが、レースと違ってこの場合は練習会。

実際のオキナワでのレースと違い長時間になるばかりでトレーニング効果と疲労のバランスが悪いのです。

これがオキナワ症候群。

これをやってしまっては不味いというのは、プロ選手やコーチ陣からよく聞くハナシなのです。

レースと練習は違う、と。

しかし、市民レーサーはそれができない。

わかっちゃいるけどやめられない。

オキナワの距離がほかに比べると長大であるがゆえに心配がそうさせてしまうのかもしれません。

わたしもやっぱりこの時期になると乗り込みを増やしがちなメニューを組んでしまいます。

どこかで不安な気持ちがそうさせてしまうのかもしれません。

落ち着いて考えれば、完走レベルで進行するとレース時間は6〜7時間であるのにたいして。

練習で210kmを消化しようとすると8時間を超えてしまう場合がほとんどなのですけど。

しかも、練習では信号や休憩などのレースでは存在しないストップがあるので余計に時間がかかってしまいます。

おかげで回復の時間が少なくなるので効果的なトレーニングとは言えないわけですが。

心で走る市民レーサーにとっては、その隙間を埋める大事なトレーニングといえるのかもしれません。

効率的なトレーニングを信奉しつつも、それができない市民レーサーのジレンマ。

かくいうわたしもそのひとり。

おっと。

旅立ちを前に長くなってしまいました。

回復回復、念じるように回復でございます。

それでは、オキナワにいってきます。