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こんにちは。ランニング歴7年、マラソン歴5年目のonyourmark編集長松田です。初マラソンは40歳の誕生日に走った長野マラソン、それから早4年、つくば、大田原2回、静岡2回、湘南、東京と年2回に近いペースでレースを経験してきました。その間にトレイルランニングのレースにも参加し、こちらの方では海外でのレース参加やサポートも経験しました。しかしながら、これまでのところ海外でのマラソンは未経験。正直、タイムありきのマラソンレースではどんなロケーションを走るかということより、タイムが出やすいかどうかという基準で選んできたように思います。
 
そんななか、機会を頂いて今回はシドニーマラソンを走ることになりました。考えてみればシドニーは日本から手頃な距離感で、かつ時差が少ない(大会が行われる9月は日本+1時間)。海外マラソン初体験にはもってこいの大会です。しかもシドニー・ハーバーブリッジを渡り、オペラハウスにゴールするというアイコニックなコース設定。ファミリーラン、約9kmのブリッジラン、ハーフ、フルマラソンの部門があるのですが、迷わずフルマラソンに参加することにしました。

とにかくスポーツ好きなオージー
実はシドニーを訪れるのは2回目。10年ほど前に旅メディアの取材で来たときの印象は「なんか走っている人が多いな〜」ということ。その頃はまだランニングを始めていなかったので、昼休みにまで走るマッチョなオージーの姿を見て正直少々引き気味。取材で訪れたレストランのシェフは湾を泳いで通勤してるよなんて豪語していて、なんでそんなに運動に熱心なんだろうと不思議に思ったものでした。しかしスポーツメディアを始めてからは、むしろそんなオージーに興味津々。明るくスポーツ好きな彼らの秘密を探ってみたいと、レースの前後には周辺取材も行ってきました。

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風光明媚なボンダイビーチ周辺は格好のランニングコース

まず訪れたのはエキスポ会場。ここでゼッケンや参加Tシャツを受け取ります。オーストラリア最大の都市で行われるシティマラソンでありながら、雰囲気は素朴そのもの。

まずは大会主催者のウェインさんに話を伺います。

「実はスポーツ好きなオージーではあるものの、フルマラソンを走るというのはまだ一般にはハードルが高いんだ。日本のようなマラソン大国になるにまだ時間が必要だね。それでもフルマラソン参加者は年々増えている。中でもシドニーマラソンで特筆すべきは女性ランナーの割合がとても高いということ。実に58%が女性なんだ。オストラリアのフィットネスシーンは女性が牽引しているね」

実際のレースでも頑張っている女性ランナーが多かったという印象です。
 
続いてご招待頂いたGPSウォッチTomTomのブースを訪ねます。TomTom社員の方々はもちろんみんなスポーツ大好き。

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カラフルでファッション性も高いTomTom Spark

社員のクリスさんによれば、TomTomがターゲットとしているのは彼らが“チャレンジランナー”と呼んでいる、ある程度ランニングが習慣化していて、よりランニングの質を高めたいと考えているランナー。

「オーストラリアのチャレンジランナーは25〜55歳くらいと年齢層は幅が広く、男女比は同程度なのが特徴だね。日本のマーケットに上陸するにあたってリサーチしてみたけど、日本の“チャレンジランナー”は若干年齢層が高いけど、走る距離が長い意欲的なランナーが多いね」

この“チャレンジランナー”というカテゴリーはonyourmarkをご覧のみなさんにも当てはまりそうですね。

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TomTom社員のクリスさん(左)と大会主催者のウェインさん(右)

また、エキスポの会場ではメインスポンサーのアシックスが、ペース表の作成サービスを行っていました。日本のフルマラソンシーズンが本格化する前の9月に行われるこの大会、夏の走り込みが十分でなかったので、自分としては若干控えめに3時間45分でリストバンドを作りました。

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個性的なランニングショップ
シドニーのランニング事情を調査すべく、続いてはリテールショップを巡ります。オーストラリアでも大型ショッピングモールが多数あり、スポーツ店もメガストア化が進んでいます。

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GPSウォッチはオーストラリアでもマストアイテム。どのショップでもコーナーを設けている。

そんな中、地域に根ざしたローカルショップの頑張りが光っていました。シドニーブリッジを渡ったモスマンというエリアにぽつんと佇む『PACE ATHLETIC』は特にトレイルランニングに力を入れるローカル店。 

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知らないと見逃してしまいそうな外観、しかし一歩店内に入ればコアで的確なセレクトの商品が過不足なく並んでいる。

店内にはショップスタッフが参加したレースのゼッケンが貼られ、定期的なランニングセッションのスケジュールも掲出されていて、コミュニティーを大事にするカリフォルニアのサンフランシスコ・ランニング・カンパニーや東京のRun boys Run Girls、六甲のスカイハイ・マウンテンワークスなどを彷彿とさせます。世界各都市にこういったお店が生まれているんだなと嬉しくなりました。
 
オーナーにお話を伺うと、オーストラリアでもトレイルランニングシーンが盛り上がりつつあるとのこと。

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「のんびりしたイメージが強いオーストラリアだけど、ここ最近では労働時間が伸びてきたり仕事がハードになってきているんだ。だから人々は安らぎを求めてフィールドに出るようになった。オーストラリアと言えば環境にも恵まれているのでトライアスロンが人気だったんだけど、彼らトライアスリートがトレイルランニングに流れてきている印象だね。タイムにこだわらないトレイルランニングがよりストレスから開放してくれんじゃないかな」
 
日本ではむしろトレイルランニング→トライアスロンという流れもあるように思いますが、オーストラリアではスポーツの多様化の流れが元々競技人口の多いトライアスロンからトレイルランニングへと広がっているようです。こうした人気を受けて、お店主催のグループランやシリーズレースなども行っているとのこと。
 
シドニーマラソン コースプレビュー
ホテルに戻って出走準備を整え、明日のコースのイメージトレーニングを。

実はハーバーブリッジを渡るシドニーマラソンは高低差の多いコース設定。今年からコースレイアウトが変わってアップダウンが少なくなったとのことですが、それでも高低差を意識したタイム設定と戦略が必要になりそうです。

スタートからすぐのハーバーブリッジの上りは一気に心拍を上げすぎないよう、様子を見ながら流れに乗るのが良さそう。このレースの一番の見所でもあるので、風景を楽しみながら進もうと思います。中盤のセンテニアルパークまでは緩やかな上りが続きます。湾岸の観光エリアから離れていくため、ローカルなシドニーを感じることができそう。

折り返して湾岸エリアに戻ると、さっき渡ったハーバーブリッジをくぐって海沿いを進みます。天気予報では小雨とのことなので、風や寒さに注意ですね。最後は海岸のボードウォークを抜けてゴールのオペラハウスへ。どんな気持ちでこのゴールを踏めるのか、不安もありつつ今から楽しみです。

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後編に続きます。

TomTom Spark

バッテリー持続時間
アクティビティ・トラッキング:最大約 3 週間、
GPS:最大約 11 時間

防水
40 m/130 フィート(5 ATM)

ディスプレイサイズ
22×25 mm

アクティビティ測定
歩数、運動時間、距離、
燃焼カロリー、睡眠

ランニング
スピード、ペース、距離、
燃焼カロリー、経過時間を記録

tomtom.com