ナイキがフルマラソン2時間切りを果たすために始めた新しいイノベーションプロジェクトBreaking2。ナイキ本国チームへのインタビューで人類史上初の偉業への道のりについて聞きましたが、そのBreaking2チームが2時間切りを成し遂げる最適な場所として選んだのはイタリアのモンザにあるレーシングトラックでした。
ベルリンのブランデンブルク門、ボストンの心臓破りの丘、ロンドンのテムズ川沿いの道、ニューヨークシティのヴァラザノ=ナローズ橋、ミシガン湖を取り囲む景観など世界には有名なマラソンコースが多数存在し、各所で異なる気象条件や路面環境があります。
そんな中、エリウド・キプチョゲ、レリサ・デシサ、ゼルセナイ・タデッセという3人のアスリートがフルマラソン2時間の壁を破るために最も適したコンディションを持つ場所はどこなのか、世界各地を探索した結果、たどり着いたのは都市を拠点としたコースではなく、スピードの代名詞とも言えるオートレーシングトラックだったのです。
かくして、イタリアのモンザ郊外にあるアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・ モンツァというレーシングトラックの2.4kmのループが3人のアスリートが2時間切りを果たす舞台に決定しました。
ナイキ ズームXミッドソールを採用した ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート
「Breaking2」を成功させるために用意されたのがナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートです。
これまで、長距離レーシングシューズは、軽くて地面に足が近いものであるべきと思われてきました。しかし、この考えには妥協も含まれていました。例えば、限られたクッション性しかないシューズがどのようにエネルギー反発量を最大限にすることができるのか? こうした疑問を解決することこそ、フルマラソン2時間を破るためのひとつのテーマであり、このシューズは飛び抜けた軽さと反発性でこれまでにない速さをもたらすものになっています。
ナイキが速さを発揮するシューズの見た目と着用感を一新
Breaking2プロジェクトから得られたデータを基にナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%、ナイキ ズーム フライ、ナイキ エア ズーム ペガサス 34というシューズが開発されました。世界一流のマラソン選手から、初めての長距離レースに向けてトレーニングを行うランナーまで、すべてのランナーの走りの効率を高めるためにデザインされた3種類のレーシング・トレーニングシューズは、速く走るためのシューズの見た目と着用感を一新するものになっています。