fbpx

登山、スキー、トレイルランニングなど、山のアクティビティストに高い信頼を置かれているブランド「アークテリクス(ARC’TERYX)」。カナダはバンクーバーで1989年に創業し、1991年に始祖鳥の「ARCHAEOPTERYX(アーキオプテリクス)」のように、「空を飛ぶようになったトカゲのごとく常に進化を追求する」を体現していくという思いのもと、現在の社名へと名付けられ現在に至ります。

  • sample alt
  • sample alt

今や、さまざまな山遊びをエンジョイする人にとって欠かせないブランドの一つですが、実はこのブランドが「ハーネス」から生まれた会社だったことを、ご存知でしょうか?

ハーネスとはクライミングや登山時に、滑落防止のためのロープを体につないでおくための装具、いわゆる安全ベルトです。「アークテリクス」のハーネスは、独自のテクノロジーである「Warp Strength Technology™」製法で作られており、芯材の縦糸を手作業で抜き、ラミネートした芯を使用しているのが特徴。これにより多少の伸縮が生まれ、高い衝撃吸収と、軽量で柔らかい装着感を実現しています。

「湯河原幕岩」において初クライミング

前置きはさておき、そんなアークのハーネスを初めて体験するべく、メディア向けのクライミングイベントに、onyourmarkの松田編集長と海達が体験しにいきました。向かったのは神奈川県湯河原町。湯河原といえば温泉のイメージですが、JR湯河原駅から15分ほど車を走らせると「湯河原幕岩」というクライマーに人気の定番ポイントがあります。

幕岩には短いルートが多いうえ、傾斜も高難度ではないそうで、気軽に取り組める場所のようです。編集長はもちろん、自分自身も野外でのクライミングは初めて。とはいえ2人とも普段から定期的にランニングを行い、休日にはトレイルに入り、編集長にいたっては、トライアスロン挑戦のためスイミングも取り組むくらいの運動を実践中。ということもあり、それなりの自信をもちながら、初めての壁に挑みました。

chabeck-00013
  • sample alt
  • sample alt

とはいえ初心者がいきなり、アウトドアブランドのアンバサダーのように、上半身裸でフリークライミング、なんて行為は命を差し出すのも同然。我々メディア陣は「トップロープクライミング」に挑戦することになりました。トップロープクライミングとは、基本的にクライマー(登る人)とビレイヤー(地面でロープを確保する人)の2人1組で行われるもの。個人のクライミング技術と、2人のロープワーク技術が必要になるものの、1人ではなかなか登る事の出来ない高難度の高さまで登れる達成感があります。

chabeck-00013

まずは松田編集長がトライ。初心者とはいえ10m以上もある高さは、数字以上に威圧感を放っています。しっかりとハーネスにロープをつなぎ、ビレイヤーとコミュニケーションをとりながらスタート。力強く、かつ安定的にスイっと最初の岩をのりこえると、今度はどこに足を引っ掛けるのかわからないような岩肌で、ほぼ垂直の傾斜を持つ岩が待ち構えています。すると、先ほどのスピードが嘘のようにダウン。「完全に迷子になった」というくらい、手を、そして足をどこにかけていいのかわからないほど難解な状況ようで、しばし壁にピタッとしたまま動かなくなりました。しかし下にいるビレイヤーから「左上に足を引っ掛けられるよ!」「右足で押し上げて!」などのアドバイスを受けると、ルートを見つけることができ一気に登攀。

chabeck-00013
  • sample alt
  • sample alt

次なる挑戦者は私、海達です。編集長と同じく中盤まではスイスイといったつもりが、中腹の場所で完全に「迷子」に。その岩肌は足をかけるにはあまりも小さく、手を伸ばすにはあまりにも遠い。これぞまさに難攻不落の壁! 頑張って腕の筋肉で体を支えていたものの、下半身と違って上半身は貧弱な自分。崩れるように岩から引き剥がされて、ロープにぶら下がることとなりました。それでも落ちる瞬間にアークテリクスのハーネスの長所である、高いショック吸収能力を味わうことができたのは収穫でした(笑)。

  • sample alt
  • sample alt

その後は、筋肉痛の腕をかばいながら、岩壁の下におりて休憩。そして、しばらく他の参加者のクライミング風景を見ていると、女性ほど上手いということに気づきます。クライミングでものを言うのは「可動域」「柔軟性」、そして体全体を上手く使いこなすバランスのようです。男性はついつい大きな筋肉を使いがち。自然は力でねじ伏せるのではなく、きっちりと状況を読み、うまく一体化することが大事だと感じました。

chabeck-00013
chabeck-00013

インドアクライミングはともかく、岩での屋外クライミングは場所も含めて、まだまだ初心者にはアプローチがしにくいという点もありますが、夏に向けてぜひ新しいスポーツとして取り組んでみてはいかがでしょうか?

アークテリクス
公式サイト http://www.arcteryx.com/