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(映像 上原源太 / 写真 古谷勝 / 文 小泉咲子 / 協力 Pearl Izumi

サイクルウェアブランド「Pearl Izumi」が、アウトドアフィットネスインストラクターの大西勇輝さんと、トライアスリート北川麻利奈さんをアンバサダーにむかえ結成した「Team Pearl Izumi」。目標は、9月3日に開催される佐渡国際トライアスロン大会だ。猛暑の7月、館山で行われたチーム合宿を無事終えたふたりに、チームについて、トライアスロンで自然を感じる醍醐味、本番に向けての意気込みを聞いた。

onyourmark×Pearl izumiが掲げるトライアスロンの魅力「RUN ON EARTH」をコンセプトに制作、ふたりが出演する映像とともにお届けしよう。

――1泊2日の館山合宿を終えていかがですか?

大西 暑さもあってトレーニングはハードでしたけど、全メニューを終えた今は、精神的にすごくスッキリしています。久しぶりにトレーニング漬けになれる環境に身を置くことができて、すごく集中できましたね。とにかく幸せな2日間でした。

北川 仕事を忘れて、トレーニングに没頭できる環境は、ほんとうに幸せです。

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大西 チームのメンバーと一堂に会して、充実したトレーニングができましたし、チームビルディングの面でもいい結果が得られたのではないかと。佐渡でのレースという同じ目標に向かって、頑張っていく仲間との絆が芽生えました。

北川 本当に暑かったし、ハードなメニューでしたけど、全員が真剣に取り組み、無事にやり切って、チームとしての結束力が高まりましたよね。

 

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― おふたりで考えられた合宿中のトレーニングメニューを教えてください。

大西 1日目は、バイク80kmと30分のランニング。強度はさほど高くなく、距離と時間を重視しました。低強度・長時間のトレーニングです。2日目は、バイク8km+ラン2kmのデュアスロンを2セット。1日目とは逆に距離は短く、スピードを上げて心拍数を高め、負荷を上げました。プラス、1日目は1時間、2日目は1時間半のスイムです。

 

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北川 朝5時からデュアスロンというのは、東京の自宅にいると自分に言い訳してしまいめげてしまいそうですが、みんなとだったら早起きも、追い込むこともできるのが合宿のいいところですね。

大西 自分よりレベルが高い人に一生懸命ついていくことで、自分の壁が破れるのも、チームで練習する大きなメリットです。

 

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北川 メンバーのみなさんは、「これでいいのかな」と思いながら練習されていたり、効率をさほど気にせず「今日は気分的にバイク」「暑いからスイム」と、感覚でやられている方もいると思うんです。もちろん、そうしたやり方でもいいのですが、佐渡はミドルディスタンスですから、トレーニングの組み方も大事だと思います。この合宿を通じて、限られた時間でも質や量を高められることを感じてもらえたら、すごく嬉しいですね。

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――館山を合宿場所に選んだ理由は?

大西 館山は、信号の量が少なくてレースと近い感覚でバイク&スイムができるので合宿にはうってつけの環境です。自然豊かなロケーションでのトレーニングは、ただキツイだけではなく、楽しさも感じられます。

北川 ロケーションは、本当に大事。いい景色を見ると、ツラさが一瞬ふわっと消えますよね。佐渡のコースもとてもきれいだと聞いていますし、日本海を泳ぐのも気持ちがいいので、今からとても楽しみ。

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――トライアスロンは、自然を楽しめるスポーツでもあるんですね。

大西 海で泳げて、自然の中を走って、バイクで駆け抜けられる。地球と繋がるというと壮大すぎる表現かもしれないですけど、トライアスロンは、自然を楽しむ選択肢を増やせるスポーツです。

 

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北川 自然との融合が、トライアスロンの醍醐味ですよね。風がすごく強かったり、潮の流れが変わったり、そうした自然のコンディションを、まずは自分の中で受け止めて、状況に応じて自分ができることを考えていくのも、楽しみのひとつです。たとえば、暑いのなら、水分補給の仕方を工夫したり、紫外線によって体力が奪われない方法を考えたり。それでも自然が相手だと、自分主導ですべてできるわけではありません。トライアスロンを始めて、自分の力が及ばないこともあると気づき、心が寛容になったように感じますね。

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充実した合宿を通じて見えた課題とは?

――今後、本番まで、どういったトレーニングを積んでいくつもりですか?

北川 私にとって、佐渡は初めてのミドルディスタンス。これまではスピード練習を積み重ね、身体がショートディスタンス仕様になっているので、練習のやり方を大きく見直す必要性があると思っています。ロングライドの半分はイーブンペースで乗るだとか。ランニングも長い距離は走っておらず、105kmバイクに乗った後、20kmパリッと走れる自信がないので、しっかり走り込まないと。15km、20kmと長い距離を走るのと並行して、スピードアップを図っていきたいですね。いつからミドル用のトレーニングを始めようか、ずっと考えていたんですが、この合宿をきっかけに、佐渡へのスイッチが入りました。

大西 僕の場合、合宿初日に80kmバイクに乗って、トレーニング不足を実感しました。職場に自転車で行くようにしていので、乗る頻度は増えてきてはいるんですが、長く乗る練習ができていない。今後のトレーニングでは、“長時間”がポイントになってくるかなと。引き続き、細切れでも練習量を確保しつつ、長い距離のランとバイクの機会を作っていくつもりです。本番は、暑さへの不安は多少ありますが、おそらく完走は問題ないと思うんです。ただ、久しぶりのレース出場なので、自分の能力はまだまだ未知数。もう少し大会が近づいてきた段階で、どこまで仕上げられたかを見極めた上でレースプランを練って、順位にはあまりこだわらず、そのプランを上回るレース展開ができればと思っています。

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自分なりのやり方で、トライアスロンと関わっていきたい

――最後に、チーム向けにデザインされた「Pearl Izumi」のトライスーツを着用してトレーニングをしてみて、感じたことを教えてください。

大西 トライスーツのショーツ部分にあるパッドって難しいんです。ランニングがあるので、あまり厚いと気になってしまいますし、薄すぎると今度はバイクに乗っている時にお尻が痛くなってしまうんですが、厚みのバランスが非常によかったですね。ラン中はパッドが気にならないし、自転車を漕いでいて痛みを感じることもありませんでした。

北川 男性の青も、女性の赤も、ビビッドな発色で品があって、気に入っています。

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大西 高級感のあるファブリックや色で、モチベーションが上がりますね。

北川 「Pearl Izumi」のアンバサダーもそうなんですが、今、私の中で仕事と趣味であるトライアスロンの垣根がなくなってきています。これまでトライアスロンを頑張ってきたからこそ、こうしてチームに入らせていただき、同じウェアを着て共に汗を流す仲間にも出会え、今回の合宿のようにみなさんの役に立てる場も増えてきました。そのことにとても感謝しているんです。これまでは、大会での順位やタイムに縛られていたところがあったんですが、自分なりの価値観であったりやり方で、トライアスロンと関わっていけばいいんだと再確認できて、楽しい合宿でした。

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9月の佐渡国際トライアスロン大会は、ふたりにとって特別な大会だ。大西さんはチームのパフォーマンスマネージャーを担当しつつ、選手として久々に出場する。北川さんにとっては、自身初となるミドルディスタンスへの挑戦の場となる。2kmを泳ぎ、105kmを自転車で走り、20kmを走り切った時、どんな景色が待っているのだろうか。共に苦しみを乗り越え、向かった先のゴールで、チームメイトたちと喜びを分かち合っていることは間違いないだろう。

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  • 大西勇輝
    株式会社BEACHTOWN取締役。順天堂大学スポーツ健康科学部卒業。大学時代にトライアスロン競技部に所属。5年間の教員生活を送った後、トライアスロンをはじめ、ランニングやトレイルランなどの指導と並行して、全国各地の遊休地や自然資源を活用したアウトドアフィットネスクラブのプロデュースやマネジメントを行っている。
  • 北川麻利奈
    元水球アテネオリンピック強化選手。引退後、大手企業や出版社、外資系IT企業にてキャリアを積み、ビジネススキルを身につける。現在はフリーランスのPR、編集・ライターとして活動。雑誌編集者時代にトライアスロンを始め、多い時で年12回ものレースに出場。2016年ホノルルトライアスロンで日本人初優勝。日本選手権に2回出場している。

https://www.pearlizumi.co.jp/