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東京マラソンに向けて練習をするなら、成長過程も記録したいところ。そんなことを考えていると、アシックスY氏から「せっかくですから弊社の低酸素トレーニング施設で、体力やフォームを測定してみませんか?」となんとも嬉しいお誘いが! 体力測定なんて高校以来やな〜〜とソワソワしながら、ジムがあるという豊洲のど真ん中へと向かいました。この後、むちゃくちゃ追い込まれるとも知らずに...
(C)2019ASICS Sports Complex

大規模な低酸素トレーニング施設。気になる設備は?

昨年11月、豊洲のど真ん中にオープンしたアシックスの低酸素トレーニング施設〈ASICS Sports Complex TOKYO BAY〉。世界有数の規模を誇るという低酸素トレーニングエリアは約3,000㎡。気になる酸素濃度はなんと標高2,000~4,000m相当になるそう。想像しただけで息苦しくなってきた…(ウソです)。
その他、広大な人工芝スペースやプロジェクションマッピングを用いたスタジオなども充実。なかでも目を引くのは、本格的なランニングレーンがジム内にズドーンと設置されていること。まさにオリンピック仕様!取材に同行した高橋もフレッシュなランニングレーンを踏んでご満悦。

トレーニングジム内に50mに渡って伸びるランニングレーン。全力ダッシュだけでも相当鍛えられそう…。
世界でも数少ない低酸素環境下の50mプール。挑戦したい方は施設トレーナーと相談しながらほどほどに。

ぐるりと館内を見た後、〈ASICS SPORTS COMPLEX LAB〉へと通されました。神戸にある〈アシックススポーツ工学研究所〉の分室にあたるこのラボには、最新の測定機器が取り揃えられ、一般の方でも筋力の計測やトレーニングのアドバイスを受けられるという贅沢な一室。初めての測定に緊張しながらも、いざ計測器へ!

知らなかった自分の身体。最新技術で丸裸に

アシックスY氏 「マラソンを走るなら、まずは己を知ることですよ〜〜(ウキウキ)」
OYM太朗 「お、己を知ること……(シブい顔)」

そう、まずは自分がどれくらいのポテンシャルを持っているのか知らなければ、今後のトレーニングも組み立てられません。ところが、わたくしスポーツシーンでのデータ取りというものが苦手でして。「せっかく走るのなら身体以外のものから解放されたい!」と思ってしまい、いつも手ぶらで走っていたのです。「km何分で走ってるの?」と色んな方から聞かれるのですが、お恥ずかしいことにそれすら測ったこともない状態(笑)。これを機に改めねばと、気を引き締めました。


まずは足の測定から。3Dスキャンで足のサイズを測りながら、体重のかかり方なども見ていきます。続いてトレッドミルを走り、ランニングフォームのチェック。タブレットのカメラで読み取り、足のスライド幅、上下動、腕の振り幅など、全身をまるっと計測してもらいました。


足自体は両足のサイズも変わらず、重心の掛かり具合もバランスがいいとのことでした。唯一気になったのは足裏のアーチがやや下がり気味だったこと。クッショニングが弱く、このままでは膝に負担がかかってしまうそうなので要注意。さっそく低酸素トレーニング室で筋トレせねば…。


いざ、全身持久力測定!新人ランナーのポテンシャルやいかに!?

いよいよ全身持久力の測定。心拍や呼吸商の計測のため、心拍計とマスクを着用。まるで実験台に登らされたモルモットの気分で、緊張のためか心拍はすでに上がり気味…。マシンで走ること自体が初めてだったので、なんだかぎこちないままですがスタート!

めっちゃ実験ぽい器具にやや緊張

1分ごとにペースを上げていき、どこまで追い込めるかが勝負。高校の頃に部活でやらされた“シャトルラン”のよう。最初のうちは、マシンに走らされる感覚が気持ち悪かったのですが、次第に慣れていき、「いけるいける!」と余裕をかましていたのですが、後半になるといよいよ真剣。「これがキロ4分か〜!」とややテンション上がり気味でしたが、気がづくともう足に力が入りません。負けず嫌いにスイッチが入り、とにかく食らいつきます。もう無理かも、と思った3分30秒/kmを走りきったところで計測終了。クールダウンもフラッフラな状態。こんなにハードなのはいつ以来なんでしょう…


ヘロヘロになりながら結果を覗くと…


ATペース:4分37秒/km
心拍数:189拍/分

RCTペース:4分17秒/km
心拍数:198拍/分

最大心拍数:209

いやいやいやいや。209って、もはや心臓爆発寸前! 違う意味で、ハートが強い…。トレーナーの方にも「何者なんですか??」と驚かれましたが、「し、新人です…(ゼーハー)」としか言えない。ちょっと信じがたい数字が出てしまいました。これからトレーニングを重ねてbefore/afterを計測したいところでしたが、果たしてこれ以上数値を伸ばせるのか(笑)

テーマは「スピードよりも距離を踏むこと」


チャリバカ・小俣 「良くて03:45:00だろうね。ま、オレは次のレースで3.5時間切るけどな(ドヤ)」
編集長・松田 「04:10:00。マラソンに “beginners luck” はないからね」
Mr.ストイック・高橋 「03:25:00。何よりフォームが綺麗!ちゃんと練習すれば伸びるよ!」

弊社では「スポーツ・ハラスメント」、通称「スポハラ」と呼ばれるものがあります。アスリート先輩陣によるスポーツ強要のことです(なんやかんやついて行っては楽しんでおりますが笑)。もはや編集部というよりは“部室”に近いトークが飛び交い、今回はぼくの予想レースタイムで盛り上がっています…。

とはいえ、アスリートゆえにアドバイスは真剣。膝を痛めていたことを話すと、「お尻と前ももの筋肉をほぐすべし!」。脚力はないが心肺は強いらしいと話せば、「とにかくゆっくり、長く走るべし!」と徹底的に解説してもらいました。特に、ぼくのような心肺が丈夫な人は、足の筋肉が付く前にスピードを出しすぎてしまい、怪我をしやすいとのこと。「まずは距離を踏んで足をつくること。それができたら自然と速くなるよ」と背中を押してもらいました。

低酸素ルームで調子に乗ってバテる太朗

本番まであと3ヶ月を切り、距離を踏むなら今しかありません。限られた時間を効率よく使ってトレーニングするためにも、データをもとに練習するのが一番ですね。練習した分だけ結果に返ってくると分かっているのなら、練習あるのみ!がんばるぞ〜〜!

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