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BMXとはバイシクル・モトクロス(Bicycle Motocross)の略称。その起源は60年代後半の米カリフォルニアで子供たちがモトクロスを自転車で模倣したことに端を発するのだそう。ちなみにBMXと言えばスティーブン・スピルバーグ監督の映画『E.T.』で主人公のエリオットたちがE.T.をカゴに乗せて空を飛ぶシーンを思い浮かべる方も多いのでは。同映画がBMX隆盛に一役買っているのは有名な話です。

80年代以降はエクストリームスポーツのひとつとして人気を博してきましたが、2008年の北京大会より、オリンピックに正式採用されたことでその競技性に注目が集まることになります。

大きな起伏があるコースを自転車でジャンプを繰り返しながら駆け抜け、複数人でタイムを競い合うBMXレーシングは落下や転倒、接触なども伴う激しい競技。それゆえ選手を守り、そのパフォーマンスに寄与するウェア開発が大きな課題でもありました。

そんな中、2017年より公益財団法人日本自転車競技連盟とオフィシャルサプライヤー契約を結んでいるDESCENTE(デサント)が競技ウエアを開発。長年培ってきたスキーのアルペン競技ウエアなどの開発ノウハウを生かしながら、0.1秒のスピードを競うパフォーマンスを支えるのはもちろん、長時間着用していても快適に過ごせるBMXレーシングウエアを生み出し、今夏、日本代表に提供します。

DESCENTEが生み出したBMXレーシングウエアの特徴

度重なる試作を繰り返し、強度や耐久性、軽量化や通気にもこだわり抜いたパンツには、ストレッチ性や撥水性の素材、メッシュ素材など複数のマテリアルを起用。立体的なパターンが走行時の膝の動きを追随し、膝へのストレスを軽減しているのが特徴です。

デサントBMX

また、これまでゆとりのあるTシャツスタイルが主流だったレーシングシャツは、フィット感を高めて風の抵抗を減らすため、同じくDESCENTEが作る自転車トラック競技ウエア用の素材を採用。身体に密着したシルエットになっています。

デサントBMX

DESCENTEはBMXレーシングの他でも公益財団法人日本自転車競技連盟のデレゲーションウエアやBMX フリースタイル、マウンテンバイクの競技ウエアもサプライ。その全てに共通するデザインコンセプトは「Rising to the Challenge」で、右斜め45度に上がるラインを象徴的に使い、常に高みを目指して挑戦する姿勢を表現しています。

日本代表チームのコメント

三瓶将廣監督
「BMXレーシングという種目においては長袖で長ズボンがルール上の基本。クラッシュの際のプロテクションが一番の目的だが、その中で、スピードを求めていかなければいけない。よりフィット感や動きやすさを追求するためにウェアの開発を進めてきました。過去はルーズフィットが主流でしたが、競技性の高まりとともに風の抵抗を抑え、0.1秒を争うためのウェアを求めました。理想のカタチができあがりました」

長迫吉拓選手
「風の抵抗のことを考えていたので、身体にフィットするものをお願いしました。肌触りも良く、快適です」

畠山紗英選手
「従来のものより着心地が良くなっています。袖口が切りっぱなしになっていること、肘のパットを入れても動きやすいところが気に入っています」

今後もアスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートする「モノをつくる力」の強化に努め、その開発ノウハウを着用シーンをスポーツに限定しない“MoveWear(ムーブウエア)”の開発にも生かしていくとのこと。DESCENTEが生み出すパフォーマンスウェアにこれからも注目が集まりそうです。

株式会社デサント
www.descente.co.jp