夏の終わりにサイクリングスポーツ界に届いた衝撃のニュースといえば。
現役F-1ドライバーであるアロンソ氏が、スポンサー不足からくる資金難で消滅しそうなスペインのプロチームを買い取ってチームを継続させるというおハナシ。
それは慢性的な資金不足にあえぐサイクリングスポーツ界にとって爽やかな風でありましたが。
その中心地であるヨーロッパから遠く離れた極東の地に棲むわたしにとっては違和感を隠せないニュースでありました。
F-1ドライバーのお給料の高額さは知っているつもりではありましたが。
アロンソ選手もひとりのスポーツ選手。
その選手ひとりが他のスポーツのプロチームまるごとを救済に乗り出そうというのですから。
アロンソ男前やね〜、とか言う前に感じるものがあるわけです。
このニュースは、様々なスポーツの間にある厳然たる格差を再認識させてくれるものでした。
考えてみれば、ボクシングのパッキャオのファイトマネーは一戦で20億円だったり。
サッカーのトップクラスの選手になると同じくらいの年俸だったりすることもありますね。
それにくらべて、自転車の場合はその金額があればトップレベルのチームを持つことができる。
レース中は大勢の観客が沿道にひしめき合い、その大勢の眼に広告できることになります。
観るにも持つにもお買い得と言って良いのかもしれません。
基本的にロードレースの場合、観戦は無料ですからね。
この秋には宇都宮ではジャパンカップ、さいたま市ではツール・ド・フランスに関連したクリテリウムが開催されるのでトッププロレーサーたちがこの極東の地にも走りにやってきます。
本場の選手は〝匂い〟が違います。
テレビでは伝わることがない、そもそもテレビ放送が無いかもしれない、そんな本場の香りを感じにお出かけになってみてはいかがでしょうか。
宇都宮のレースはジャパンカップ。
今週の日曜日です。