輸入ものや養殖ものの流通が多く季節感がないマグロだが、国産天然マグロの旬は冬。国内で食べられているマグロは、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロ、クロマグロ、コシマグロ、ミナミマグロの6種類。そのうち比較的手に入りやすいのは、国内消費の4割弱を占めると言われているメバチマグロである。
新鮮な赤身が手に入ったら、やはり生で食したい。まずはおいしさがダイレクトに伝わる山かけから。あるいは、醤油と煮切りみりん各同量のつけ汁に20分ほど浸した漬けマグロ。どちらもふっくらと炊けた白米や日本酒によく合う。
アレンジを加えるなら、切ったマグロとアボカドにレモン汁、醤油、わさび、オリーブオイルを混ぜるアボガド和えを。食材を大きめにざっくりと切って刻みねぎなどを加えてカジュアルに食べるのもよいが、きっちり1センチ角に切ってしっかり混ぜた後セルクルに詰めて抜き、ハーブをふんわりと盛ると見た目も華やかになる。