ごろりと大きく肉厚な果肉で、食べ応えのあるアメリカンチェリー。国産のさくらんぼと旬の時期は同じで、5月から7月頃。日持ちもするうえにお財布にやさしいので、旬のうちにたっぷりと味わいたい。
国内でも栽培する農園はあるものの、店頭で見かけるものの大半は、アメリカから輸入したもの。日本で特に人気のある品種は、黒みがかった赤色の果皮をもつ“ビング”と鮮やかな赤色の“レーニア”である。購入するときに確認したいのは、軸と果皮。軸の色みが緑色のものは鮮度が高く、収穫して日が経つに連れて茶色っぽくなっていく。また果皮にハリがあるものほどフレッシュだ。
そのままいただくのも良いが、粒の大きさを生かしてジャムを作るのもおすすめ。アメリカンチェリーは酸味が少ないので、レモンなどで補うのがおいしく仕上げるコツ。またはこの時期に出回り始めるプラムとも好相性なので、種をのぞいてから蜂蜜でマリネにすると、味わいだけでなく見た目も涼やかな一品になる。