東京都江戸川区の小松菜地区で栽培された『小松菜』。名付け親は徳川将軍で、江戸っこにも縁のある葉もの野菜だ。もともと江戸に小松菜のもととなる野菜が伝わったのは、鎌倉時代のこと。南ヨーロッパの地中海沿岸や北欧のスカンジナビア地域などで原種が確認されており、中国を経て、日本でも親しまれるようになった。冬が収穫のピークとなるが、9月ごろに出回るものは葉が柔らかく、生で食べられる。
ホウレンソウの約4倍ものカルシウムを含むので、骨粗しょう症になりやすい女性にはおすすめ。またβカロテンやビタミンC、鉄分、カリウムもたっぷりと含んでいる。
まだ柔らかい小松菜は、歯ざわりのよさを生かして、作りたてのひじきドレッシングをかけたホットサラダを作ろう。まずは下処理から。小松の軸は3〜4㎝の長さに、葉は食べやすい大きさに切ってボールに入れたら、茹でたブロッコリー・春菊の葉・菊の花・千切りした紫キャベツと合わせておく。次にドレッシング作り。水に戻したひじきをごま油でさっと炒め、出汁つゆ大さじ3〜4・酢大さじ2を加えて、水分を飛ばすように20~30秒炒める。温かなうちに小松菜と野菜に和えればできあがり。くたっとした小松菜の歯ざわりと味わい深いひじきドレッシングの組み合わせに、ほっと癒される。