錦織圭が、帰ってきた。
2014年、テニスの全米オープンで強豪選手を次々と倒し、準優勝という成績を収めてから4年。日本のトッププレイヤーから、世界のトッププレイヤーとなり名を轟かし続けてきた。以後、コンスタントに成績を収めて一時は世界ランキング4位に入り、2016年のリオオリンピックでは日本人として実に96年ぶりの銅メダルを獲得して「日本人初の四大大会制覇も秒読みか」という声も多く上がった。
ここまで順調にキャリアを積んできた一方で、ここ2、3年は怪我に苦しんできた。2017年8月には手首の尺側手根伸筋腱の部分断裂と診断され、全米オープンを含めたシーズン全休を発表。世界ランキングは22位に後退した。しかし、2018年に入ってからは、本来の錦織が戻ってきた。1月に復帰以降、持ち味とも言えるスピードが戻ってきただけでなく、バックハンドでのリターンやドロップショットが冴え渡り、ウィンブルドンでは自身初のベスト8、大坂なおみの優勝で沸いた全米オープンではベスト4に入った。
そして、2年ぶりの楽天ジャパンオープンに出場するため、錦織が日本に戻ってきた。その出場前、都内某所で錦織が、一般中高生10名のための特別テニスクリニックを実施。笑顔を交えつつ、「直すことがないくらいのレベル」と子供たちのレベルに驚嘆しながらも、アジリティトレーニングやサーブを教えたり、一緒にラリーを楽しんだ。そんな錦織に、楽天ジャパンオープン、そして今後の思いを聞いた。
-今日は中高生とのセッションでした。
「とても楽しかったです。もう少しみんなのプレーを見てアドバイスできればと思ったんですけど…。知り合いの子供に教えたりすることはありますが、こういう機会はあまりないので、すごく良いイベントでした。みんなが刺激を受けてくれればと思います」
-楽天ジャパンオープンへ出場は2年ぶりですが。
「去年はプレーができなかったので、とても楽しみにしています。また、会場もいつもの場所とは違うので(有明コロシアム→武蔵野の森総合スポーツプラザ)、たくさんの人に見にきていただけると嬉しいです。もちろん優勝も目指しますし、ツアーファイナルも狙える位置にいるので、狙っていきたいと考えています。今年の最終目標にはなってくると思います」
※「楽天ジャパンオープン」は準優勝という結果に。現在は世界ランキング10位で、今後の結果次第ではツアーファイナル出場圏内である8位を狙える位置につけている。
-疲労が出てくる時期だと思います。
「正直疲れがないわけではなかったのですが、半年プレーできなかったので、プレーしたいという思いの方が今は強いですね」
-楽天ジャパンオープンでは新しいシューズで挑みます。
「日本をイメージしたシューズ。自分の中でも色々と要望を出して、ナイキさんにデザインしてもらいました。日本の海の色と、日の丸の赤を表現してもらい、シューレースもカタカナで『ナイキ』と書いているので、日本らしくてオシャレだと思います。機能面で気に入っているのは履き心地。軽いので長時間のプレーでも疲れないですね。僕は左右前後に動くタイプの選手なので、その中でも足をしっかりサポートしてくれるシューズかなと思います」
錦織選手が着用中の「ナイキ エア ズーム ヴェイパー X LTR QS」
価格:18,900円(税抜)
レザーアッパーにはスクリーンプリントで、錦織圭の出身地である松江の海からインスピレーションを得た浮世絵風の波が描かれている。シューズの両サイドのスウッシュは日の丸の赤で彩られ、錦織が海外にいるときに日本を憶う際の象徴としての桜がソックライナーに柄として描かれる。つま先部分とシュータンにはクリーンなレザーを使い、シューレースにはカタカナで「ナイキコート」の文字が繰り返しプリント。
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