新年は、新しいスポーツの目標を自分に課した読者のみなさんも多いのではないでしょうか? そんなみなさんに、注意してもらいたいXデーが迫っているのです!
2019年1月16日(水)。この日は、新年に設定したワークアウト目標から離脱する人が最も多い「挫折デー」の可能性が高いのだそうです。そう報告するのはSTRAVA。ランナーやサイクリストの膨大なアクティビティログを誇る同社が、過去のデータを読み解いた結果、日本ではこの日なのだとか。
海外諸国も、この1月第3週目にワークアウトから離脱する「挫折デー」が観測できるそうで、3日坊主ならぬ3週坊主が世界的な傾向であることがわかります。ちなみに脱落率は男性の方が女性より高く、年代では40代が最も離脱しやすいのだとか。
日本の場合は、成人の日を含む3連休までは運動を続けられるけれど、その後に離脱しやすい傾向があるのかもしれません。北半球の国々にとって、1月中旬はいよいよ寒さも底冷えのタイミング。なかなか外に出てのワークアウトもツラい季節ですね。今が真夏のオーストラリアの「挫折デー」は気になるところです。
そんな「挫折デー」を知るだけでも、もっと頑張ろう、と思えてきますが、アスリートをモチベートさせることを志すSTRAVAでは、2018年のデータからフィットネス継続の4つのヒントをくれています。
1. STRAVA内のクラブに参加しているアスリートは、そうでない人よりアクティビティ投稿数が約3倍多い
STRAVAには趣味嗜好・地域などからなる「クラブ」がありますが、これに参加しているアスリートは、そうでない人よりもおよそ3倍の平均89件のアクティビティ投稿をしていたそうです。1年365日で考えると、約4日に1回のアクティビティをしている計算に。いいですね!
「挫折デー」を乗り越えるために その1 → クラブに参加しよう!
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2. 目標を設定したアスリートはより継続的にアクティビティを行う
年間目標を設定したアスリートは、6ヶ月後のアクティビティ数で、14〜15%の伸び率を見せるそうです。まさに継続は力なり! ランナーに限って言えば、距離目標を設定した人の88%、タイム目標を設定した人の79%が6ヶ月間のアクティビティ継続をしているそうです。ランでは距離の目標を設定することが続けるのに役立ちそうです。
「挫折デー」を乗り越えるために その2 → (いまからでも)年間の目標を立てよう!
3. 複数のスポーツをすることはワークアウトに相乗効果をもたらす
月間の平均アクティビティ投稿数を見ると、複数のスポーツをするアスリートは、それぞれに費やす時間を減らさずに全体的なワークアウトの時間を増やしている。2つ以上の異なるスポーツを投稿している人は月平均で15.3件のアクティビティを実施し、ランニングのみの人は6.2件、サイクリングのみの人は6.7件という結果だったそう。
「挫折デー」を乗り越えるために その3 → いろんなスポーツを取り入れよう!
4. 仲間と一緒にワークアウトすると時間、距離ともに長く行うことができる
仲間とアクティビティをすることで、時間・距離ともに長くなる傾向があるそうです。これが顕著なのがサイクリングで、一人でのライドの平均は26.9kmなのに対して、グループでのライドは49.0kmと1.8倍になるとか! 一人でのライドは通勤ライドもあるので鵜呑みにはできませんが、ランもバイクも、人と一緒に走る楽しさが距離や時間を延ばすのは、みなさんの体感するところと一致するのではないでしょうか。
「挫折デー」を乗り越えるために その4 → 他の人と一緒にスポーツを楽しもう!
なお、今回紹介したデータは、STRAVA社が全世界のユーザーのアクティビティから算出したものということです。
データはただ数字を示すのではなく、見方を変えればアスリートを動かす起爆剤になります。あなたのアクティビティが他の誰かをモチベートすることだってありえます。STRAVAのクラブや各種SNSを活用して仲間を集い、目標設定をしてみてはいかがでしょうか。1月16日の「挫折デー」を乗り切って、継続的にスポーツを楽しみましょう!
挫折デー(Quitter’s Day)選定方法
アルゴリズムを用いて、STRAVAにアップロードされた日々のアクティビティの数値のパターンの変化を予想平均と比較して分析しました(6億2,500万件のアクティビティが2018年に投稿されました)
(文/小俣雄風太 画像/Strava データ/Strava Year in Sport)