アウトドアアクティビティにどんなギアを持ち込むかは、十人十色。ギアは多ければ多いほどいいかと言えばそうではなく、かといって少なすぎると命に関わることもある。様々なアクティビティに精通したパッキングの達人に、アウトドアに物を持ち込む際のコツと取捨選択のポイントを聞いた。第一回目は札幌に店舗を構えるSouth2 West8のクルーが伝授してくれたフィッシングジャケットのポケットを最大限活用する、テンカラ釣りのミニマルパッキング。
釣竿は胸元に、移動を迅速に

リバートレックジャケットの外胸ポケットはテンカラ釣竿の収納のための設定。テンカラは釣りをしていてもすぐに仕掛けを畳めるので、別のポイントへと川を遡る移動時にもさっと収納し動くことができる。リールを用いず延べ竿で行うテンカラ釣りの機動性を妨げない、ジャケット収納というスタイルだ。川幅の違う釣り場に対応するため長さ別に釣竿は2本使用するため、ポケットも釣竿2本分。
ランヤードかショルダーバッグか
ふんだんにとられたジャケットのポケットで収納自体は事足りるが、針外しのプライヤーや、ラインカッターなどの使用頻度の高い釣り道具はランヤードと呼ばれるネックレスで首から下げる。あるいはショルダーバッグですっと手の届くところに配し、取り出しやすさを重視。このあたりは、South2 West8のクルーも、好みでチョイスしていた。


01 離れた仲間と連絡をとるためのトランシーバー。
02 South2 West8がネットブランドWISE CUSTOMとコラボしたランディングネットはジャケット背面にマグネットで接続。
03 頻繁に取り出すものはランヤードに直接つないで首からかけることも。
04 釣竿はSouth2 West8が東京の老舗、櫻井釣漁具に別注したテンカラロッド。川幅に応じて長さを使い分ける。
05 毛針は自作のものも多数。コンディションによって使い分けるところは、「毛針はなんでもよい」という伝統的なテンカラ釣りよりも魚の食性に合わせるフライフィッシング的なアプローチをとっている。
06 カラビナにホイッスル、ラインカッター、フォーセップをつなぎジャケットに装着する。