2019年に初めて実施され、東京五輪のマラソン代表選手を決したマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)。そして、正月のニューイヤー駅伝や箱根駅伝をはじめ、陸上ファンのみならず多くの人を魅了する駅伝。マラソンと駅伝、両競技で2022年冬以降に行われる大会を観戦カレンダーとしてピックアップしました。
MGC進出への道のり
2019年9月15日に初めて行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は日本のマラソン代表選手の新たな選考基準として、大きな注目を集めました。
この時は翌2020年に予定されていた東京五輪のマラソン日本代表選考会として開催。男子は中村匠吾、服部勇馬、女子は前田穂南、鈴木亜由子の各選手が内定を勝ち取りました。
次回は2024年のパリ五輪に向けて2023年秋に開催されることが決まっています。MGCにたどり着くまでの選手たちの道のりはどのようなものか、改めてチェックします。
MGCに進出するための枠組みは「マラソングランドチャンピオンシップチャレンジ(MGCチャレンジ)」と名付けられています。MGCに進出するためには、以下のいずれかの条件を突破することが必要になります。
・MGCチャレンジの「指定大会」で順位と記録の条件を突破する。
・「ワイルドカード」で各条件を突破する。
「指定大会」または「ワイルドカード」で決まる出場権
日本陸連は2021年に「ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ」を創設しました。これは公認マラソン大会を体系化し、選手強化やマラソン競技の活性化を図るというもので、JMCシリーズに加盟する大会を最上位のグレードS(GS)からグレード1(G1)、グレード2(G2)、グレード3(G3)まで分けています(加盟大会は公募による)。
MGCチャレンジの「指定大会」は、このJMCシリーズ第1期、第2期加盟のG1、G2の大会にあたるもので、2023年秋のMGCに向けて今後開催される大会を観戦カレンダーとして以下にまとめます。
◎マラソン観戦カレンダー
JMCシリーズ第2期指定大会
<男子>
2022年12月4日 福岡国際マラソン2022(G1)
2022年12月4日 第53回防府読売マラソン大会(G1)
2023年2月5日 第71回別府大分毎日マラソン大会(G1)
2023年2月26日 大阪マラソン2023(G1)
2023年3月5日 東京マラソン2023(G1)<女子>
2023年1月29日 第42回大阪国際女子マラソン大会(G1)
2023年3月5日 東京マラソン2023(G1)
2023年3月12日 名古屋ウィメンズマラソン2023(G1)
2023年2月26日 大阪マラソン2023(G2)※全ての対象大会一覧はこちら→https://www.mgc42195.jp/mgc/challenge.html
これらの指定大会において、着順+記録の複合条件(例えばG1で1〜3位以内+2時間10分以内など)をクリアすること、または指定の国際大会での結果、記録(男子2時間8分以内/女子2時間24分以内)、記録平均(男子2時間10分以内/女子2時間28分以内)、JMCランキングなどを基準としたワイルドカードによって、MGC進出のチケットを手に入れられるかどうかが決まるのです。
ちなみにワイルドカードの条件にラインナップされている記録は、JMC加盟大会だけでなく世界陸連で指定されたエリートレベル以上の大会も対象となります。
2022年11月6日に行われるニューヨークシティマラソンはそれに該当するもの。同大会への出場を宣言した大迫傑選手の記録も注目したいところです。
・MGCファイナリスト一覧
https://www.mgc42195.jp/news/article/15748/・MGC進出条件など詳細
https://www.mgc42195.jp/mgc/challenge.html
見逃せない大学駅伝と実業団駅伝
これからの季節、秋から冬にかけての陸上シーンにおいて駅伝はその代名詞とも言えるもの。正月にお茶の間を沸かせる箱根駅伝に注目が集まりますが、大学駅伝は10月以降、重要な大会が続きます。予選会も含め、全国各地で行われる駅伝大会を以下にカレンダーでまとめます。
◎大学駅伝観戦カレンダー
2022年10月10日 第34回出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前)2022年10月15日 第99回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園)
2022年10月30日 第40回全日本大学女子駅伝対校選手権大会(弘進ゴムアスリートパーク仙台~仙台市役所前市民広場)
2022年11月6日 秩父宮賜杯第54回全日本大学駅伝対校選手権大会(熱田神宮西門前~伊勢神宮宇治橋前)
2022年12月30日 2022全日本大学女子選抜駅伝競走(富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場)
2023年1月2日~1月3日 第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(東京・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖駐車場入り口)
一方、実業団の駅伝チームや都道府県の選抜チームがしのぎを削る大会も10月から年始にかけて目白押し。こちらも合わせてチェックしておきましょう。
◎実業団&都道府県代表駅伝観戦カレンダー
2022年10月23日(日) プリンセス駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会/宗像市~福津市~宗像市)2022年11月3日(木・祝) ’22彩の国実業団駅伝(第63回 東日本実業団対抗駅伝競走大会/さいたま市〜深谷市)
2022年11月13日(日) 第37回東日本女子駅伝(福島県福島市)
2022年11月27日(日) クイーンズ駅伝(第42回全日本実業団対抗女子駅伝/松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台)
2023年1月1日(元旦/土) ニューイヤー駅伝(第67回全日本実業団対抗駅伝競走大会/群馬県前橋市)
2023年1月15日(日) 皇后盃第41回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会(京都府京都市)
2023年1月22日(日) 天皇盃第28回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(広島県広島市)
ぜひ観戦カレンダーで重要な大会をチェックし、観戦力をアップさせましょう!