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高精度な心拍データが取得できる〈COROS Heart Rate Monitor(心拍センサー)〉が、近日日本でも発売が開始される。発売日は、9月下旬から10月となる予定だ。

COROS 心拍センサーは最新のマルチチャンネル光学式センサーを使用し、胸部の心拍計測に匹敵する高精度のデータを取得することが可能となっている。ウォッチで計測する心拍データの限界を突破し、あらゆるワークアウトに対応してトレーニングの質をさらに高めてくれるアイテムだ。

連続稼働時間は約38時間、待機モード約80日間と、COROSのロングバッテリーの強みがここでも活かされている。

高精度のデータを取得できるのは、光を使って毛細血管の血流を測定する仕組みにある。心拍センサーの装着位置として推奨されている上腕には計測に最適な血流が流れているため、胸部と同程度のデータが取得できるのだ。

※心拍測定の精度が高い上腕への装着が推奨されているが、前腕への装着も可能。

トレーニングにおける心拍計測

COROS〈Pace 2〉をワークアウト時に必ず装着する筆者にとっても、特にランニング中は心拍の数値が自身のコンディションを確認する指標になっている。そこで、ウォッチでの計測よりも精度が高くなったという心拍センサーを、日本での発売に先駆けて試してみた。

心拍数の計測は、目標を明確にしたインターバルトレーニングにおいて最も求められるだろう。次なるレースに向けてトレーニングに強弱をつけるため、400mの疾走とリラックスを4回繰り返すインターバルを行った。

※COROSの「インターバル」機能を使えば、ランとリラックスの距離/時間、ウォームアップとクールダウンのオン/オフ、またリピート数など自分好みに設定をカスタマイズできる。

心拍センサーはすばやく追従した。最大心拍は186bpm。インターバル機能による合図でリラックスペースに落とすと150〜160台まで下がり、心拍とペースが瞬時に反応した。

一方で、10km程度のジョグ計測で平均心拍数に大きな差が出るほどではなかった。COROSは手首(ウォッチ)による心拍測定の精度にまだ課題を残しているというが、この心拍センサーを使えばより正しい数値を把握し、特に負荷をかけるトレーニングでは精度の高さを発揮する。

付け心地としては、サイズ調整ができ、薄くソフトな生地が肌にフィットするので、初めての装着時も全く気にならなかった。自動装着検知機能が搭載されているので、ワークアウトを開始すると自動で電源が入り、バンドを装着し忘れない限り、手間に感じることはない。ポイントとしては、走行中に緩んでしまわないようバンドをしっかりと締めること。COROS公式サイトにもあるように、ウォッチ計測と同様、背面のセンサーと皮膚とをしっかりとフィットさせて、光の漏れがないようにすることが重要になる。きつく締めすぎて、血流が悪くならないようには注意してほしい。

高精度のCOROS心拍センサーがトレーニングの質を高め、モチベーションをあげてくれるはずだ。COROSユーザーはもちろん、レースを控えたランナーはぜひ試してみては。

COROS公式サイト
https://jp.coros.com